nana

声劇「ブルースターの花言葉」
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奇跡に奇跡が重なった台本。 初めての恋愛を思い浮かべてみてください。 ーーー台本 雲の間から顔を覗かせる太陽はとても眩しかった。 道端に咲く花の色がいつもより鮮やかだ。 小鳥のさえずりが心地よく聴こえる。 赤信号だっていつもより早く青に変わる。 友達と遊びに行くときには着ない服を着て。 いつもより長くお風呂に入って。 不慣れに髪を整えて。 履き慣れない綺麗な靴を履いて。 今日という日をどれほど楽しみ待っていたか。 こんな気持ちは生まれて初めてだ。 待ち時間の一分一秒さえも愛おしい。 早く来ないかな。 待ち合わせの5分前に君は来た。 随分とせっかちさんだね、と君は笑いながら言う。 君だって早く着いてるじゃないか、と半ば焦って僕は言う。 ふわっと笑う彼女の笑顔を見て、僕も思わず笑みがこぼれた。 「じゃあ、行こうか」 そう言って、僕は君の手を引いた。 くだらない会話をしながら僕らは歩いた。 待ち遠しくて仕方がなかった今日は、 その期待通りに全てが輝いていた。 ーーー 相変わらず読みやすいように言い換えていただいて問題ありません。 ご自由にお読みくださいな。 #声劇 #台本

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