nana

【和風声劇】神の社に棲まうもの
76
6
コメント数9
0

#和風声劇 #声劇 #滑舌がニート #マイクが無能 妖「……人間か?」 少年「…さぁ、どうだろうね」 妖「ヒトの匂いがする、お前は人間だ」 少年「分かっているなら、どうして訊いたの」 妖「お前が……ヒトとして生きることを、捨てているように見えたからだ」 少年「……鋭いね、流石妖怪だ。僕にはもう、 生きる理由がない」 妖「ならば、私が殺してやろうか」 少年「いいよ。どうやって殺すの?」 妖「そこの木に磔(はりつけ)にして、末端から切り刻む」 少年「へぇ…僕には丁度いい死に方だ」 妖「……ただの脅しだ。…お前は何故そこまで死にたがる?」 少年「家族と友を、殺したからだよ」 妖「……なるほど確かに、人間一人で背負える業(ごう)ではないな」 少年「うん、だから」 妖「此処に住め」 少年「…え」 妖「雑用を全て任せる。代わりに、私もその業を背負ってやる」 少年「……優しい妖(あやかし)もいたものだね」 妖「はっ、どうだかな……お前が、私に似ているからだ」 少年「へえ……ねぇ、名前は?」 妖「籃(らん)、だ」 少年「僕は柊(ひいらぎ)。……ありがとう、籃」 妖「……ああ。よろしくな、柊」

9コメント
ロード中