【夏の大合唱企画】
『ひと夏の"いじめられっこ"のお話』
駅のホームで只 電車が来るのを待っている。
乗るためではなく。消えるための電車を。
灰色の地面から伝わる熱と耳障りにも聞こえる蝉の声が 自分の中に生まれてしまった感情を消そうとしてるように思えた。
微かに開いた鞄の口から見えるボロボロの教科書。
「今日は あんまり殴られなかったな…」
こんな暑い日に着る長袖のパーカーは少し肌にはりついて 気持ちが悪い。
毎日増えるこの傷を 第三者が見たらどう思うのだろう。
同じ歳で 同じ制服を着ているのにどうしてなんだろう。 誰もたすけてなんかくれない。
重力に身を任せる。 耳に痛いブレーキ音がどこか心地よくすら感じた。やっと●ねる。
____鈴の音がした。
これから目にする様々な世界で何を思ったのだろう。
壱
「いじめを受けるわけがある?
いじめる人もいるんじゃん。そんな話。」
「あんなやついたっけ?w」
「 なに考えてるかわからないよね。人形みたい。」
思ったことを上手く表現できない。だから 人に嫌われることが多い。それが理由なのだろうか。いや"そうしてくる"人がいる限り、この悪夢のような日々は終わらないだろう。
机の上におかれた名前もわからない花と 書きなぐられたその言葉に対して抱いた感情すら表すことが出来なかった。
「大丈夫?」
その声の主は唯一の友達××。××?……そう××。
なぜだろう。幼馴染みの筈なのに何一つ××との思い出は覚えがない。きっと一緒に居すぎて 思い出というより日常になってしまったんだろう。
「君さえいれば……××さえいれば他の人に忘れ去られてもいいや。」
ショボーンの親友→■
ムーミン→□
■明後日から
飛び交う雨に
俯いて
転んでまた
鈍色になって
走っていく
分かっていたよ
知られることが
増えるほど
増えるんだ
忘れられることも
□蹴り飛ばされて
踏みつけられて
子供の頃から
死にたくて
自分すらも見失うのに
君の世界にいさせてくれた
歌を歌えた
歪でも確かな愛情で
■いいよ
君はきっとわすれんぼで
僕はわすれられんぼ
□だから
いいよ
嫌われて 捨てられて
かまわない
■傘もない
二人
ゴミの向こう
主催 ムーミン(¥∀¥)
歌い手
「いじめを受けるわけがある?
いじめる人もいるんじゃん。そんな話。」
壱 わすれられんぼ ムーミン×ショボーンの親友
https://nana-music.com/users/1289089/
「人の波に消えた君の話。」
弐 いかないで ムーミン×すのう
https://nana-music.com/users/1401287/
「本体でないならどうでもいい人の話。」
参 ドナーソング
ムーミン×れい
https://nana-music.com/users/4539849/
「終らせてくれない世界の話。」
四 わたしのアール
ムーミン×まめた
https://nana-music.com/users/4177742/
コメント
4件
- ムーミン( ¥ ∀ ¥ )@4月いっぱいで終了
- ムーミン( ¥ ∀ ¥ )@4月いっぱいで終了
- もちうさぎ🐰🍭お久しぶりです久しぶりの投稿!待ってました! お2人とも素敵です✨
- ショボーンの親友おおぅ…素晴らしい…(´;ω;`)