nana

一人声劇「恋文」
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おぶぶさんの素敵な演奏がコラボされていると知り、台本を拝見しにいったところ、とてもシンプルで、美しいような、どことなく切ないような、そんな素敵な言葉が綴られていて、思わずお借りさせていただきました……! なるたけ感情を表面に出さず、淡々と語るように努めました。 [台本] 船の汽笛が聞こえるたびに、あなたが乗っているのではないかと期待をしてしまいます。 要らぬ期待をしてしまうから、港町の暮らしは本当に辛いものです。 陽の光を浴びるたびに、これは貴方が浴びた光なのか、それとも浴びる光なのか考えてしまいます。 貴方が今どこで何をしているのか、生きているのか、死んでいるのか。この手紙が届くのか、届かないのか。何もわかりません。 何もわからなくて、何もできなくて。 それでも貴方が帰ってきたときのためにと、捨てておけと言われたものは取っておいてあります。 貴方の着物から、貴方の匂いがしなくなってもうどれくらいたったのでしょうか。 今はただ無性に、貴方に抱きしめてもらいたいだけなのです。 #さとーの声劇台本 #朗読 #台本 #声劇用台本 #声劇台本

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