きょう

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一番最初に投稿した作品のシリーズの一つです。 　一人でありながら三人の魂を持つシリーズの中心となる不老不死の少女の話で四部作の最後です。四部目は語り部。三人が不老不死者になる瞬間です 　家族の愛をなくし死にたがっていた半妖の猫はボロボロの身体を引き摺りながら町をさ迷った。 　仲間をなくし目前の死に生きたがった妖怪の座敷童子は魂が空に昇りながらも死に行く事に抗った。 　そして近くを通り掛かった猫の身体に妖怪の魂はとりついた。 　死にたがっていた半妖の猫。生きたがっていた妖怪の座敷童子。 　一つの体の中で反発し合う二つの魂は生の執着が勝とうとしていた、その時。 　一人の人間が二つの魂の猫に飛び掛かった。感じたのは食い付く歯の感覚。人間は彼女らを食べていた。 　大好きな人に裏切られ死にたがりながら、生きたがった人間は極限の餓えを前にして目の前を通りすぎた猫を補食した。 　生きたい生きたいその思いで。 　その時、三つの魂は一つの体の中で混ざりあった。どれかの魂が消滅することもなく綺麗に歪に混ざり合う。 　そして、一人は三人は産まれた。 　産まれたそれは半妖でも妖怪でも人間でもなかった。それら全てが混ざりあった全く違う一つの生き物。 　余りにも歪んでしまったため世界の理からも外れてしまった不老不死の化け物。 彼女らが産まれた。 その生の先にあるのは永く続く絶望。 　希望はいつ訪れるのか #声劇 #声劇台本 #妖怪 #nana民と繋がりたい #シリーズ物 #朗読