nana

【声劇台本】桜天下心中
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桜の季節に。 とても綺麗な台本読ませてもらいました ↓ 今年も春がきていた。 暖かい日差しとともに 心地よい春風が頬をなでる。 若々しい新緑の芽生えとともに 小路(こじ)を小さな童子達(どうしたち)が 楽しそうに駆け抜けていく。 私は侘(わび)しいような、 また甘心(かんしん)するような そんな心持ちをしながら 朱色(あけいろ)の欄干(らんかん)に腰を掛け そのまま反(そ)って…身を投げた。 春の玉川は、意外にも冷たく 私の身体を包み込むように 藍色の羽織に染みをつくっていく。 水面からみた堤(つつみ)の桜はとても美しく その春宵一刻(しゅんしょういっこく) ともいうべき様(さま)は まるで止まった 時の中にいるように感ぜられた。 意味もなく手を掲(かか)げ、 掴み損ねたあお空(そら)は 翡翠(しょうびん)のような色をしていて やがて泡沫(うたかた)となって …吸い込まれるように消えていった。 ******************* 桜が咲いた暖かい春の陽気。 …お花見とか行きたいですね。 コラボお待ちしております。m(_ _)m _君想ふ。過ぎ去りし泡沫の夢。

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