nana

朗読台本『春の日の想い出。10年の歳月を経て』
116
4
コメント数4
0

<<<春が来る度に思い出す>>> 110作品目です! 私が試し読みしたもの→https://nana-music.com/sounds/028181f1/ ____________________________________________________ 快活としていて元気あふれる素敵な語り口 🌸 #暢子 さん 🌸 →https://nana-music.com/sounds/02813cff/ ____________________________________________________ ※時間が足りない場合は 【】内をカットしてみて下さい 【春が来る度に思い出す。 あれからもう10年の歳月が経つのか…】 「私、上京する!」 20歳の私の決意は固かった。 親には反対された。 しかし、私の決意は一切、揺らぐことはなかった。 結局、私の強い決意に根負(こんま)けした両親は、心配そうな表情で、私を朝の駅のホームで見送る。 少し肌寒い春の朝、始発の電車、早朝6時32分。 今でもあの情景が目に浮かぶ… 涙目の両親に見送られる光景… 【ふつふつと湧き上がって来る、 少しばかりの後悔と感謝の気持ち】 これからはじまる新たな生活に胸膨らませ…私を乗せた電車は、東京へと出発した。 【上京しておもったことがある。それは、人は常に誰かに支えられて生きているということ。そして、私は家族に恵まれていたということ。】 今日は10年ぶりに実家に帰る。 【急に帰ったらなんていうかな… 叱られたりしないだろうか?】 「いつでも帰っておいで」 そうは言われたものの、いざ帰省するとなると、幾分(いくぶん)かは緊張する。 だけど、ワクワクする。 これはあの頃と同じだ。 今日の電車は、あの頃と同じように… 心踊る。

partnerパートナー広告
UTAO
4コメント
ロード中