nana

【声劇】七番傘屋【台本】
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『ふふっ…あら、お客様だわ…』 『『七番傘屋の傘をお求めかい?』』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある町に、七番傘屋という傘屋があるという…と、いったところで所詮は噂に過ぎないのだが… ある一人の男は、それを確かめようとする。 ーーーーーーーー それは、黄昏時のお話。 夕日を避けるようにして、傘が一つ。 傘を回しながら、古びた町を歩く一人の少女。 傘が踊るように回る度に、花びらが一つ、ひらりと舞い散る… ーーーーーーーー 男は、傘屋の前に辿り着く。 すると、中から一人の女性が出てきた。 女性は、明るく陽気な口調でいう。 「へいらっしゃい、七番傘屋(ななばんがさや)の傘をお求めかい?」 『あぁ…』 と、男ははじめて言葉を発する。 「和紙の原料は国産の楮(こうぞ)を使い、傘(かさ)の骨には、しなやかな竹を、もちろんどれも店主が作ったものばかり!」 「さぁさぁ、どの花を咲かせやしょう?」 男は、目を迷わせるように動かす。 そして、一つの傘を手に取る。 「おや、深緋(こきひ)をお選びになるとは流石は旦那、お目が高い!この色艶(いろつや)を出すのには一苦労してやしたよ店主がね」 「これは、これは噂をすれば店主が……」 すると、奥の方から下駄の音がする。 男が振り向くと、すぐ後ろに着物を着た男性が立っていた。 「良い目をしているなぁ、旦那……でもそいつに花は咲きやしねぇよ、なんせ無花果(いちじく)なんでね」 「花の無い果実…花は咲かないのに果実が成る。実のところ、果実の中に花を咲かせる変わりもんだ」 「本当にそいつでいいんだな」 男は、うなづく。 「まいどあり!」 その傘を手に、男は来た道をたどって、帰路についていた。 「果実に手を出さなきゃいいがねぇ、どこまで誘惑に耐えられるか高みの見物といこうか」 その声は、男には届かなかった… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー サーセン、遊びました← だって、なんかめちゃくちゃ素敵な台本だし…(理由になってない) ごめんなさいですっ…! 台本を取り入れながら、少し変えてしまいましたし…あぁ、失礼が多く、本当に申し訳ございません! でも、呼んでてすっごく楽しかったです✨ ・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚ 語り手の四葉さん。 店主役の烏龍Tさん。 台本制作の六条睡さん。 BGM提供のSBSさん。 ありがとうございました✨ #声劇 #台本 #六条睡の台本 #花園コラボ

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