
CM風声劇「桜前線春告道中」
ヨシノさん:【】春告さん:【】
お手本 https://nana-music.com/sounds/0275be52/ ------------------------------------------------------- (鶯の鳴き声) ヨシノさん:「この季節になると胸踊る」 春告さん:「まわれ まわれ 季節よまわれ 富士の都から春を連れてまいりました」 ヨシノさん:「枯渇した風音 木々の休まる境目で 命の芽吹く音がする 今年もあの娘がやって来る」 ヨシノさん、春告さん:「桜前線春告道中」 (メジロのさえずりと羽音) 春告さん:「メジロさん!うふふ、くすぐったいわ はじめまして、土筆(つくし)さんも怖がらないで 出ていらっしゃいな」 ヨシノさん:「彼女の後には一面の花が咲き 優しい風を羽衣(はごろも)にして身に纏う それはさながら花魁道中」 春告さん:「私からは暖かな太陽を贈りましょう!」 ヨシノさん:「それは春の奇跡 鮮やかな花々は風に乗せ歌い 湧き出る水音に動物達は目覚め出す 皆の者、星々の音をきけ!」 (風と動物の声) ヨシノさん:「春告さーん!」 春告さん:「ヨシノさん!」 ヨシノさん:「今年も桜は満開です この境内もやっと冬を越えました」 春告さん:「ヨシノさん… 春の亡骸をどうか埋葬してください」 ヨシノさん:「けれどここから動けぬ小生は 相変わらず貴方をお慕いしております」 ヨシノさん、春告さん:「また来年!」 ヨシノさん:「花は根に鳥は古巣(ふるす)に帰るなり 春のとまりを知る人ぞなき」 ------------------------------------------------------- あらすじ 今年も春がやってきた! 芽吹く命に春の精が祝福を告げる 巡り巡る生命の循環、しかし季節に終りはない きっと見知らぬ何処かで新しく生まれ変わり 私たちの元へまたやって来るのであろう これはそんな季節に恋をした一本の桜のお話 ヨシノさん:樹齢五百年 小さな神社の境内に佇む桜の大木 あまりの立派な佇まいから御神木とされている 五百年の時を見守り、また繁栄させてきた。 春告さんに恋をしている。彼女の還る場所も分かっている。 春告さん:年齢は訪れた春の数 毎年三月~四月にかけて姿を現す 彼女の通った後には桜が咲き春の訪れを祝福する。 生まれ変わる度に恋をするヨシノさんに恋をしている。 ------------------------------------------------------- 待ち待ちて ことし咲きけり桃の花 白と聞きつつ 花は紅なり【引用:葉桜と魔笛ー太宰治】 作中の短歌は崇徳院の歌から拝借しました。 芽吹く命の土台には必ず肥やしがあります 新年度の始まりですね 皆様にとって幸多き年になりますように。 お借りしたBGM DOVA-SYNDROMEから 「朝の訪れ」 written by まんぼう二等兵様 編集:九重なゆ #掛け合い #声劇 #CM風声劇 #和風 #台本 #九重なゆの台本
