CM風声劇「妖町の菓子売」
菓子売り:【】お嬢さん:【】
お手本 http://nana-music.com/sounds/0249cbc6/ ------------------------------------------------------- 菓子売り:「妖町の菓子売」 お嬢さん:「おひとつください」 (曲入り) 菓子売り:「名誉(めいよ)、名声(めいせい)、 誉望(よぼう)、信望(しんぼう)、 英名ではプレステヰジと言ったかな これらは菓子のように甘く また麻のように中毒性が高い」 菓子売り:「お嬢さん、君は何を望むんだい」 お嬢さん:「私に地位と名誉をください…!」 (三味線入り) 菓子売り:「それでは 何度も何度も苦労を重ね 作り上げたウエハース 見た目はシンプルでも 中味がたっぷり詰まったシュークリーム 繊細な工程とその個体から溢れる 力強い甘みを持つマカロン ご要望とあらば、なんでもござれ」 お嬢さん:「私が一声かければ 赤だったものも青になる! やっぱり名誉こそ力よ 私に逆らう者なんて誰1人いないわ! 嫉妬の声も真似する人も利用する人も居たけれど 私は幸せよ ほら早く 次の菓子を寄越しなさい」 菓子売り:「ガレット、プディング、ヌガー プレッツェル、パルフェグラッセ ボンボンにマドレーヌ…すごい食べっぷりだ」 (曲入り) 菓子売り:「思念のナイフ 突きつけられたら後には引けない」 お嬢さん:「菓子売り! 私にここからここまで全部売りなさい! お金は払うわ百?二百?千でも良いわ!」 菓子売り:「申し訳ありませんがお客様… 店内全て、賞味期限切れでございます」 お嬢さん:「!」 菓子売り:「こんなに丸々太ってしまって どこかの虎のようにもう言葉も分からないでしょう ああ失礼…女性に太ったはいけませんね 高慢な自尊心に肥えた心はとても美味しそうです」 お嬢さん:「な に」 菓子売り:「では、いただきます」 ------------------------------------------------------- あらすじ 何をやっても失敗ばかり、いつも二番手 他人を羨み自信を持てず しかしいけないと思いつつも 自尊心を持つのは人の世の常であり 世が廻る為には必要不可欠な奇病でもある。 そんな人々の前には 「甘い自信」を売りつける菓子屋が現れるそうな さあ胸を張って 尊大な羞恥心に呑まれようではないか 菓子売り:22歳 男 甘いお菓子を売ることを生業にする それらが何でできているかは謎 訪れる客の愚痴を聞いたり リーディングしたり、意外と面倒見の良い面を持つが その優しさがどこまで本物かもまた謎 お嬢さん:19歳 女 姉妹の姉として生まれ 世渡り上手な妹と比べられる毎日だった。 没落貴族として一度は名誉も地位も どん底に落ちた人生であったが 菓子売りとの出会いで一気にそれらも取り戻す。 しかし、その代償は大きかった ------------------------------------------------------- 遠慮して生きてきた女の子のお話です。 何か一つでもきっかけがあれば人は変われます 何事もさじ加減は大事だけれども お借りしたBGM DOVA-SYNDROMEから 「Gion Massive」 written by MFP様 「和風ダーク」 written by むーやん様 編集:九重なゆ #掛け合い #声劇 #CM風声劇 #台本 #和風 #九重なゆの台本