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幻想月華クリスマス企画サウンド④
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#声劇 #幻想月華 #イヤホンヘッドホン推奨 #和風 皆さんお待たせしました!とうとうクリスマス企画サウンド最後の4つめ投稿です! え、クリスマス過ぎた?年末企画? いいんです!!天皇家の皆さんは公務でご多忙なのです!!(ってことにしておいてください遅れてすみません。) 気を取り直して… 2016年ももう終わりですね。7月に募集を始めて、たくさんの人の目にとめといただけて、応募していただいたり応援していただけたり…とても嬉しかったです! 団長副団長共に受験生のため、至らない点が多々ありリスナーの皆様にはご迷惑をおかけしましたm(_ _)m 私達の受験が終わり、幻想月華が本格的に始動するのを待っていてくれると幸いです! 来年も『幻想月華〜神代の唄〜』をよろしくお願いします(*´╰╯`๓)♬ 🎁おまけ🎁 真白、碧、朔、風華、麻衣のラフイラストをTwitterに投稿してあります。よろしければご覧ください! *☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*――― 【新キャラプロフィール】 天皇(てんのう)[男] [年齢]謎 [CV]tmk-021 国を統べる王 立夏の祖父 雫(しずく)[女] [年齢]30 [CV]もえ丸。 皇 星歌(せいか)の妻 立夏の義理の母 皇 星歌(すめらぎ せいか)[男] [年齢]32 [CV]てぃぱ。 現天皇の第二皇子 立夏の義理の父親 【台本】 弱いけれども幻想的な赤みを帯びた冬の夕日が沈み、辺りはゆっくりと夜の帳に包まれていく。 しんしんと冷える冬の夜空が豪華な星空に彩られ……。 ──天皇家。 幾つとなく続いている部屋に、遠くまでまっすぐに見える廊下。 あたかも天井のついた町のように見えるその御殿の一室である大広間では、パーティの準備が行われていた。 (蓮)「立夏様ー! この飾りはここでよろしいですかー?」 (立夏)「ああ! 壁に綺麗に付けてくれ!」 次期皇位後継者皇立夏とそのお付きの蓮はパーティのため準備のため部屋中を走り回っていた。 (蓮)「はい! でも、立夏様自ら準備をしたい、とおっしゃった時は驚きました」 (立夏)「このような機会だからこそ、ね。……よっし、できた!」 大広間の真ん中にはキラキラと輝く大きなクリスマスツリー。 壁にはリースや星など立夏お手製の飾り付けが手伝いの召使や蓮によっていくつもぶら下がっている。 そして部屋の真ん中にある長机には、立夏が手配した美味しそうなご馳走がすべての皿が乗っかっているのが不思議なほどぎっしりと置かれている。 ケーキやチキンといった定番メニューだけでなく外国の珍しい料理なども盛りだくさん、それこそ食べきれないくらいの量の食べ物が並べられていた。 (星歌)「おや……美味しそうなにおいがすると思ったら立夏の仕業だったのか」 (雫)「まあ、すごく綺麗な飾り付け!」 飾り付けが終わったちょうどその時、立夏の義理の父と母である皇星歌と雫が美味しそうなにおいにつられるようにやってきた。 普段とはガラリと変わった大広間の雰囲気に驚きながら、2人とも楽しそうツリーに触れたり使用人から料理をもらったりしている。 (星歌)「そういえば、父上はどうした? 今日はお暇なはずだが」 (天皇)「わしならここにおるぞ!」 ツリーの影から聞こえてくる声に視線を向けるとそこには、 (天皇)「(モグモグ)ふむ、このパスタとやら……米とはまた違い実に美味だ!!」 パスタを大口で頬張る白髪の老人がいた。 口にたくわえた白い髭にもうすでにケチャップやらなにやらくっついているところを見ると、彼はだいぶ前からパーティーを満喫していたようだ。 国を統べる力を持っているはずなのに、その荘厳さはどこへ行ったのやら。 (雫)「あらあら、義理父様は本当に神出鬼没ですわね」 (星歌)「ほら父上、喉に詰まらせますよ?」 天皇と星歌と雫は、お互い目くばせしながら面白そうに笑う。 和やかで楽しそうな雰囲気で会話に花を咲かせている家族を見て、立夏は嬉しそうに微笑んだ。 (立夏)「よかった。みんな多忙だからクリスマスは楽しんで欲しかったんだ」 なぜこんな時期にパーティをしてるのか? 天皇家は毎日多忙なため、家族でこのようにパーティをひらいて過ごす、という機会があまりなかったからだ。 ちょうど1年間の仕事が終わり、新たな年がやってくる前に家族で過ごしたい、そしてクリスマスも祝ってしまおうと考えた立夏が今回のパーティを企画したのだ。 (蓮)「ほら! 立夏様も! 片付けは私がしておきますから!」 (立夏)「はは、ありがとう」 まくっていた袖を元の位置に戻し、3人の方へ歩いていく立夏を見送り、今度は蓮が腕まくりをする。 気合いを入れるように飾り付け道具が散らばった方向へ駆けていくが、蓮は生まれつきの『ドジっ子』で…… おっちょこちょいな使用人が心配で振り返った立夏。 (立夏)「あ、蓮、そっちには──!」 …が、遅かった。 (蓮)「へっ? あ、わっ、にゅやぁああ!?」 伸びていたツリーの電極のコードにピン!と足を引っかけ、顔面から地面にめりこむ蓮。 それと同時に巨大なツリーが蓮の方へ倒れてくる。 (立夏)「危ない!!」 立夏が蓮の方へ駆けてくるが、間に合いそうにない。 響くような鈍い痛みを想像し、蓮がぎゅっと目をつぶったその時。 シュカッ、と壁に何かが刺さる音がした、と思ったら、傾いていたはずのツリーが元の位置に戻っていく。 (蓮)「……あれ?」 (立夏)「蓮! 大丈夫か!?」 (蓮)「は、はい……////」 (立夏)「よかった……」 (蓮)「すみません……ありがとうございます……////」 ……なんだかいい雰囲気になっている2人をほっとしながら見守る星歌と雫の一方で、天皇は部屋の隅で何か小声で話していた。 天皇はしっかりと見ていたのだ。 部屋の外から飛んできたクナイが壁にささるのを。 そしてそのクナイについた細い糸がツリーを絡めとったのを。 (立夏)「ほら、蓮もなんか食べなよ。今日は使用人も夕飯は一緒なんだから」 (星歌)「せっかくだ。蓮も一緒に食べればいい」 (蓮)「そ、そそそんなっ!!! 無礼にもほどがあります! ご一緒するなど……」 (立夏)「いいじゃないか! ほらいくぞ蓮!」 (蓮)「え、あ、はいいい!!」 (天皇)「お前のおかげだろう? 冷」 (??)「……別にあのドジのせいで食事がなくなるのが嫌だっただけだ。勘違いするな」 (天皇)「そうか。ありがとうなあ」 天皇は部屋の隅にいる謎の女性と言葉を交わしながら、息子や孫達を見守る。 思わず笑みがこぼれそうになるほど平和なやり取りに、自然と表情が柔らかくなる天皇。 (天皇)「こんな平和がいつまでも続くといいなあ……」 楽しそうな笑い声が、その夜はずっと響いていた。

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