
【朗読台本】 私の手を……
作者:みか 朗読者:
#朗読 #台本 朗読台本作ってみました。 pixivにて載せた『私の手を……』の冒頭をnana用に少し文字数削りました。 時間内に言えない文字量でしたらすいません……。 〜〜台本〜〜 突如として自分が暗い空間の中心に佇んでいることに驚きながらも、周りを見渡していると、足音が聞こえる……。 振り返ってみると、服を真っ赤に濡らした少女がゆっくりとこちらに歩み寄ってきていた。 少女は静かにこちらに手を差し伸べてくる。 そのとても小さい華奢な手は震えていた。 「私の手を……取って……。」 少女が小さな声で必死にこちらに手を伸ばしている。なぜか自分までは届かない。 自分はどこかしら恐怖感を感じており、手を出せなかった。 「どうして……? どうして手を取ってくれないの……? 」 暗くて見えない少女の顔に何かが光り頬を伝った。 「みんな……みんな私から逃げていく……怖いのは私なのに……一人なんて寂しいよ……。」 少女はそれでも手をこちらに差し伸べる。幾度も光るものが彼女の頬を伝っては落ちていく。 「お願い……私の手を取って……私をひとりにしないで……。」 自分も少女も動いていないのに、少女がだんだんと遠のいていくのを感じた自分は、咄嗟にその手を掴んだ。 「……ありがとう……ずっと一緒だよ。」 暗闇に染まって見えなくなった少女の声が耳に伝わった時には目の前が真っ暗になっていた。 〜〜 〜〜 主人公と少女と出てくるのは二人いますので、雰囲気だけでも変えてみてはと思います。 不思議な雰囲気の文章なので表現が難しいかもしれませんが、やってみていただければ嬉しいですっ。
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