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【声劇 朗読】冬の別れ
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──台詞──────── 『付き合って』 そう言ったのは私。 『別れよう』 そう告げたのも私。 始まりも終わりも、全部私からだった。 『好き』 その一言を、私は一度も聞いたことがない。 彼は優しい。 でも、優しさは時に残酷だ。 だけど、その優しさに甘えていたのは私。 同じ愛情を返して欲しいなんて、私のワガママだ。 それでも、未練がましく縋らないのは、私の小さなプライド。 …………ううん、違う。 私は怖いんだ。 彼に本当の事を確かめるのが。 “現実”を突きつけられるのが、怖いんだ。 だから、私は自ら別れを告げた。 彼から別れの言葉なんて、聞きたくなかったから。 ねぇ。 『一度でも、私を好きな瞬間があった?』 ……なんて、もう聞けないけどね。 「はぁ………さむ……」 一人で歩く冬は寒くて、私はマフラーに顔を埋(うず)めた。 吐いた息は白く、寂しげに消えていった。 ※一人称変更OK アレンジアドリブ自由 ちょっと長くなったので、ゆっくり喋ると間に合わないかもです!(自分も読んでみたらギリギリでした) 入らないようなら最後の「」の台詞の後はカットしてもいいです✂ 男の子目線→「冬の別れ -another side-」 http://nana-music.com/sounds/0208ff3f/ 5年後「今でも。」 https://nana-music.com/sounds/025debdd/ ハルキさんの素敵な伴奏 【lonely@bgm】 お借りしました!

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