nana

【声劇台本】君(一人用)
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君が馬鹿、馬鹿って何度も震えた声で囁くから。 僕もいつからか君に馬鹿、って。 それだけを口に出してた。 息を何度も何度も突っかえさせて、溢れる涙を脱ぐおうともしない。 ただ肩を上下させて君は泣いていた。 君がそんなに悲しそうに泣くのに。 僕はそんな君を美しいと思う。愛しいと思う。 君の涙が、綺麗だと思う。 だって1滴1滴、その全てが僕のものなんだから。 君を愛して良かった。 だからどうか君よ。 幸せに。 僕は最期に、君の頬を伝う雫を、唇で拭うようにキスをした。 一人用です アレンジ等OKですので是非! #英雄書房

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