nana

【朗読台本】ここからそっち【一人声劇】
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例えばさ、今僕が死んだとしたら泣いてくれますか? 僕がいない、と嘆いてくれますか? 大好きだった、と呟いてくれますか? 忘れないでいてくれますか? 今、当たり前だよと答えた人。 嘘はついたらいけないよ。 人間は忘れていく生き物。 血の繋がってない他人のこと覚えてるわけないんだよ。 なのにどうしてそんな無責任なこと言うのかなぁ? だから期待しちゃうんだよ。 頭ではわかってるつもりでも、もしかしたらって心のどっかで思っちゃう。 本当に信じていいんですか?大丈夫なんですか? もう、誰も僕のことを見捨てませんか? なぁんて…結局いつも一人だよ。 そうやって、何重にも線を引いていくのは僕の方だった。

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