nana

【声劇台本】アオイ春
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ちょっとノスタルジックになった ちょっと大人目線で文化祭について、台本をひとつ ──────────── 鬱陶しい そうとしか思えない時期は誰にでもあるのだろう 笑い声も客寄せの声も それを羨ましいと思えるのは 俺が年をとった所為なのか 日に照らされて真っ赤に焼けた顔で笑いながら 仲間と食べ物を分け合って、また笑う まるでその時間を永遠と信じているように それは絶対にないのに でも そんなことは今気づかなくてもいい 青くさいだの、未熟だの言われてから 初めて気がつけばいいんだ この時間がどれだけ幸せなのかを 俺はお世辞にも綺麗に正しく生きてきてなんかいないし、それなりに悪さもした あの頃はSNSの中で起こる事がひとつひとつ大事件だった でも最高に楽しかった 手作りの焼きそばを頰張りながら 俺は思うのだ あの春は、青かったのだと おわり ──────────── 永遠でいて欲しいって 思うよね

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