歌詞 静かな雨 稲葉浩志
作詞
KOSHI INABA
作曲
KOSHI INABA
眠くなるようなはやさで 水玉を蹴散らしてく
揺れるワイパーを見ながら 遅刻のいい理由考える
憂うつな朝の渋滞の中で 横にならんだタクシー
後ろにひとり座っているのは 君によく似た人
静かな雨に声も出せず 胸だけが高鳴り
くもったガラスを手のひらで拭いて
横顔を見ていた
何十mか先の方 誰かが事故おこしてる
僕も君に似た人も ナメクジみたいに進んでゆく
遠くにそびえる真新しいビルディング かすんでる最上階
あの頃あんなのなかったなんて 心で話してる
静かな雨に閉じ込められ 甘い妄想にひたる
ほんの数分間のランデブーが終わってく なごり惜しそうに
窓を開けて目で追いかけても そこには誰もいない
うすく光の漏れる空を見上げ
交差点を曲がる