歌詞 最終案内 さだまさし
作詞
さだまさし
作曲
さだまさし
標示板が君の飛行機を示す
もう25分で君は舞いあがる
ひきとめるのならば今しかないよと
壁のデジタル時計が又ひとこま進む
あの頃は止まれとさえ祈った時間を
知らず知らずのうちに君はもて余している
手荷物はベルトコンベアーに流れて
思っていたより確かに 風は止まろうとしている
人ごみのロビー ざわめきの中で
君は静かに時計をはずす
最終案内が答を告げる
穏やかな声がロビーに響く
君の淡い肩が心なしかふるえ
チケットにすがるように背中を向ける
君は今 スポット浴びたスターのように
滑走路というステージに呑み込まれてゆく
君をのせた鳥がやがて翼はためかせて
赤や緑のランプを飛び越えてゆく
人ごみのデッキ ざわめきの中で
僕は最后の風をひとり受けとめる