歌詞 台風ジェネレーション -Typhoon Generation-

作詞
久保田洋司
作曲
馬飼野康二
街を見おろす丘から あの日僕らは何を見てた やっと 二人きりになれた 照れながら あの日 「明日の朝早く僕は 上りの電車に乗るんだね」 卒業のあとの校舎 小さく見つけた 行かないでと一言 つぶやいた君 あの時 僕は見えない夢をいだいていた 離れていても きっといつまでも 君のことを思っているよと 言った心が いまさら うずいて たまらないよ 君にさよなら 電話で告げた 過ぎてゆく季節の中に 会えない時間にも距離にも勝てない僕らがいた 僕のコートの裏には 君のセーターの色が残り キスの時の香りが消えずにある どこか大人びて見えた あれは口紅のせいだって 今ならさまざまに思い当たることもあるが 片道の切符をふざけたふりでとりあげ 君は無理して妙にはしゃいでいた 離れたらもう駄目になるよと 君がうつむくの打ち消して 僕はコートでふるえるその肩 つつみこんだ こんなに笑顔 思い出すのに そこで途切れてしまう君 忘れてしまっても 忘れはしないよ 胸のどこかが 行かないでと一言 つぶやいた君 あの時 僕は見えない夢をいだいていた 君にさよなら 電話で告げた 過ぎてゆく季節の中に 会えない時間にも距離にも勝てない僕らがいた 街を見おろす丘からあの日 君が見ていた「何か」を このごろ不意にわかった気がすることもあるよ 君に出逢った 君に恋した この体の奥にずっと 君と見つめていた 景色がいつでも 流れている
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