歌詞 生きたい 銀杏BOYZ

作詞
峯田和伸
作曲
峯田和伸
あなたに あなたに 伝えたいことがあります。 あなたに あなたに ひとつ ふたつ 伝えたいことがあります。 あなたには あなたには 愛するひとはいますか。 いつも隣りにあるものですか。 遠くはなれて おもうひとですか。 愛して 愛されて あたたかな陽だまりの陰に それでも満たされない心が行き場なく 黒い油になってしみていきます。 罪のようなものを感じるのです。 僕は罪のようなものを感じるのです。 何もしていないと言い聞かせても。 誰も悪くないと目を閉じようとも。 僕は地震に怯えています。 放射能がとてもこわいです。 なによりもっとおそろしいものは 言葉足らずですが自分のなかの罪にあるのです。 僕は僕を罰しなければと。 僕は僕を罰しなければと。 「おまえは間違っている」。 「おまえは間違っている」と。 だから僕は歌うんです。 だから僕は歌うんです。 だから僕は歌うんです。 だから僕は歌うんです。 消えたいと願うように。消えまいとすがるように。 生きているだけで 輝いてみたいよ。 真っ黒いのがつめたいよ。 真っ黒いのがつめたいよ。 真っ黒いのが。 愛するもののために。愛するがゆえに。 そうやって生まれた罪に こうやって歌うんです。 新宿のラブホテルで 女を買いました。 白いパーカーいちまいの女に 二万五千円をやりました。 わたしには家がないの。 だから毎日のように誰かと寝てるの。 笑いながら話す女の目には 黒い玉がひとつありました。 薄暗い部屋のなかで 何度もまぐわいました。 たるんだ腹の上にへばりついて やりきれないのをやりました。 濁った夜中の天井に 女は小さく言ったんです。 わたしはいつか幸せになれるかな。 子どもの名前は ひかりにしたいな。 幸せになりたいよ。 幸せになりたいよ。 幸せになりたいよ。 幸せになりたいよ。 新宿の街みたいにわたしキレイになんかなれないけど。 生きているだけで 輝いてみたいよ。 真っ黒いのがつめたいの。 真っ黒いのがつめたいの。 真っ黒いのが。 なくしたもののために。なくしちゃったために。 そうやって生まれた罪を こうやって抱きしめるんです。 あなたには あなたには 愛するひとはいますか。 いつも隣りにあるものですか。 遠くはなれておもうひとですか。 白線の内側まで下がって。 白線の内側まで下がって。 約束の時間をとうに過ぎて。 僕を待っているあのひとのことをおもっています。 たくさんのひとの背中にまざって。 電車に揺られながら。 正直さは手すりに寄りかかって。 僕を待っているあのひとのことをおもっています。 車窓からは家々の灯りが オレンジ色にぼやけて。 今にも泣きだしてしまいそうな この湿度をどうか離さないで。 たくさんのひとの背中にまざって。 電車に揺られながら。 改札の向こうから手をふる 僕を待っているあのひとのことをおもっています。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 醜いものだろうと。見えにくいだろうと。 生きているだけで 輝いてみせるよ。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 愛するもののために。愛するがゆえに。 そうやって生まれた罪に こうやって歌うんです。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 生きたくってさ。 なくしたもののために。なくしちゃったために。 そうやって生まれた罪を こうやって抱きしめるんです。
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