ガラクタ都市区画■■
5曲
使い古した油の臭いがするゴミの山で
僕は詩を綴っているんだ
泥水の雨を頭から被っても
アルカリ性の風に煽られても
優しさという名前の毒を盛られても
ここで死ぬまで詩を書く
誰にも見られなくたっていい
見られるために書くんじゃない
誰かが拾えるように書くんだ
あの日見た星の数だけ
いつかの夜を怖がった分だけ
きっといつか死ねるために
ここはガラクタ都市区画■■
人生
戸籍
人間
玩具
なんでもかんでも廃棄される
彼奴が昔付き合ってた恋人もここに捨てられた
西洋の人形みたいで綺麗だった
つらいことも
苦しいことも
悔しいことも
全部ここに捨てられる
終わりはない
始まりは忘れた
いつかここで僕も死ねたら
とても素晴らしいことだと思う
そしてまた生まれ変わっても
ここで最後を迎えたいな