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おまーじゅ。(ミニ小説) 『あの子…元気にしてるといいなあ』 「なんで僕の部屋におんねん」 『だってここ、私の部屋だったし』 「さっさと成仏せえよ…」 『出来たらとっくにしてます〜』 東京に上京してきて早々に決まった部屋には女がいた。 この女は僕の彼女でも、ましてや美人大家さんでもない。 幽霊だ この部屋で死んだという、幽霊 「こんなん聞いてへんて…道理でやっすい訳やわ…」 『事故物件なんて上京したて丸わかりの少年に言うわけないじゃん。いいカモが来たなーとしか思ってないよ』 「東京なんか来るんちゃうかった…」 『なんでわざわざ東京に来たの？本を書くなら田舎の方が絶対に捗ったと思うけど』 「うるさいなあ、都会に来た方が色んな発見があっていいもん書けるかと思ったんや」 『運がないね、君』 「うるさ」 『本当に、かわいそう』 『えっ…！？もしかして今の話書くの！？だめだめ、駄目だよ！』 「なんでやねん、別にええやろ。ピンと来たんや」 『…っ、だっ、て…こんな話、ありきたりすぎるし… 所々表現曖昧だし…昔読んだ本の影響入っちゃってるかもしれないから…』 「…」 『もしこれ聞いた人が何かに似てるな〜、あれ、これ何かの漫画で見たよ、とか言われたら嫌…なの… パクリとか、言われたくないんだもん…せっかくの君の作品を…』 「…はあ〜…分かった、わかったから…」 『……ごめんね。これは君と私だけの内緒のお話ってことで』 「ほな次は…一緒に考えようや。何がいい？」 『…！いいの？それなら…歌が大好きな少女のお話…とか』 「なんや、それこそありきたりやん」   その時の 少し照れたように笑う仕草が可愛くて、でもその瞳はどこか泣きそうだったから そういう表情を上手く言葉に出来たらいいのにと 思った 君を好きだと思った時には、遅かった。                        (きみは こっちにきちゃ だめ) 透き通るような声だった。 今まで生きてきた中で、一番綺麗で、硝子のようで 僕には到底手に入れられない存在だったと気付かされた。 僕こそが  彼女に魅入られた一人だったのだ 『その子はもう覚えてないと思うけど…元気にしてるといいなあ』 「…なんでまだ消えてへんねん…」 『だって君のこと、心配だったし』 「さっさと成仏させてくれよ…」 『出来たらとっくにしてます〜』 僕の部屋にはまだ、彼女がいる。 『ねえ、私のうた、聴いてくれない？』 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ どこまでが創作で、どこまでが夢なのか 相変わらず私の物語はあやふやなのです

君の歌声で目を覚まし 君の歌声で眠りにつきたい

↑ もはや私だけが楽しい夢日記シリーズ。 オチは考えておりません。 夢とはそういうものなので、終わりがないからずっと続くかもしれないし急に終わるかもしれない でも出来ればもう少し、この子達を書いていきたいと思います。好き 蜘蛛は色んな意味合いがあるのですが、今回は少年が少し悪さをしてしまいました。 まあ確かに触りたくないって人が多いですよね、私もです。 だけど無駄な殺生はしない方がいい、特に蜘蛛は 少年も知ってか知らずかその場で潰すことは無かったんですが、運悪く蜘蛛の巣を壊して更にその蜘蛛を遠くへと飛ばしてしまった。 きっとこの蜘蛛は帰る家が無くなってしまったのでしょう。 少しの呪いを掛けたのです。少年には重過ぎました。 渚は最後に少年の悪夢を移しました トモエはそれを見ても止めることはしませんが余りにも無理をしていると殴ってでもして止めるでしょう お気に入りが壊れるのはつまらないですからね。

蜘蛛と僕(ミニ小説と設定) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「…トモエ、どうかした？そわそわして」 【匂うんだよ、この辺から…】 「ああ…バク？確かに薄ら気配はするけど…」 ○月✕日 夢に蜘蛛が出てきた。小指くらいの小さな小さな蜘蛛だった。 これくらいだったらすぐに潰せてしまえそうだったけど、優しい僕は逃がしてあげることにした。 ✕月✕日 今日も夢に蜘蛛が出た。前に見た時よりも少し大きい、親指くらいの大きさだった。 これくらいになると潰した時の感触が残りそうで嫌だったから箒で掃いて遠くへ飛ばした。 その先に知らない男の人がいたけど、僕は怒られる前に逃げた。 あれから何度も眠った。何度も眠気に襲われて、何度も眠って、何度も夢を見た。 蜘蛛の夢を見た日は決まって悪いことが起きる 蜘蛛はどんどん大きくなっていく。気持ち悪い 頭がぼんやりして考えがまとまらなくなる。 覚えておきたいのに、覚えられない、忘れてしまう。 どんな夢だったのか忘れてしまって、その度に何度も眠って覚えておきたかったのに、忘れてしまった。 目が痛い。左目から黒い涙が出てきた、これは何？ ✕月？？？？ くも、が 見たことも無いくらい大きくなって、僕を、食べようと 食べないで、食べないで…！！！ 『この夢を、獏にあげます…！！！』 ＿＿＿＿ﾘﾝ｡ 【よく言ったな、ガキ】 「遅くなってごめんね、もう大丈夫だよ」 『……へ』 「恨みを買ってしまったんだね、蜘蛛の」 『あ……』 「君が掃いたあの場所は蜘蛛の巣があったみたいなんだ。だから怒ってこんな夢を見せた…やり過ぎだと思うけどね」 『僕…死ぬの？』 「大丈夫、死なないよ」 【その為に俺がいるんだ。ガキはおねんねしてな】 【こんな小さいヤツじゃ気配もわかんねぇ訳だ】 夢の中でしか会えない人もいて、次の夢には出てこないかもしれない。 だから、覚えておきたいのに。 少しでも、覚えておきたいのに。 「覚えておかなくていいよ、こんな怖い夢、もう思い出さない方がいい…ほら、ゆっくり目を閉じて…」 この人たちのことも、忘れてしまうのだろうか 優しい声に眠くなってしまうと最後にどうしても言いたかったことを口にした 『……ごめんなさい』 「…ありがとう、優しいね」 それは、誰に謝ったのか分からないけれど 【おい、終わったぞ……お前それ】 渚は少年が眠ってから黒い涙を拭ってやり、自分へと移した。 それを見たトモエにため息をつかれるのは何度目だろうか 「大丈夫、すぐに落ち着くからさ」 【……お人好しも大概にしろよ、お前がくたばるのはまだ先だ】 「トモエが最高の漠を食べるまで、だっけ？」 【ああ、まだまだ喰い足りねえからな。帰るぞ】 「はいはい……」 少しふらついた体を起こして夢から覚めた。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お久しぶりです

かくれんぼ(ミニ小説と設定) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 気が付くと、僕は小さな子供と手を繋いでいた。 あ、夢だ。すぐに理解した。 でも…確か…僕は… 『ねえ、お兄ちゃん』 「どうしたの」 『神様がね、お兄ちゃんの中にいるお兄ちゃんと隠れんぼしたいんだって』 「………え？」 にっこりと、子供らしいような、そうでないような 不思議な笑顔を見せて、少女は笑った。 「君、トモエのことが分かるの…？」 トモエに聞こうとした時にはもう既に僕の中から出ていて、どこかへ向かって歩いて行った。 トモエが帰ってくるまで、この子と一緒にいなくてはいけなくなってしまった。 「 君の親は？お母さんやお父さんはどこにいるの？」『いないよ』 「 え？」 『いないよ』 『神様が食べちゃったの』 『ぺ ろ り』 『お腹いっぱいだから、しばらくは何も食べないよ』 『だから、お兄ちゃんは大丈夫、よかったね』 「 はは……」 この子の言う神様って、なんなんだ 神様…カミサマ………まさか…… 『神様はね、基本的にはいい人だよ』 「基本的には？」 『神様を信じてあげないと、食べられちゃうよ』 「へ、へぇ……」 『…神様は、寂しがり屋だから…』 トモエが食べたがったということは…きっと… 「…ねえ、君はどれくらいここにいるの？」 『…忘れちゃった』 「その、神様って…本当に」 【おい渚、終わったぞ】 「…そっか」 ぴくり、と隣にいた子供が震えたような気がした。 『神様……食べちゃったの？』 【美味かったぜ、しょっぱかったけどな】 『神様、喜んでた？』 【……さあな】 『そっか……』 「君も…もう帰ろう」 「隠れんぼ、楽しかった？」 『うん』 『ずっと、見つけて欲しかった』 『ありがとう、お兄ちゃん』 「…みーつけた」 目を覚ますと僕は樹の下で眠っていた。 桜の樹の下からもがくように出てきていた子供の骨を手にしていた。 桜の樹の下には死体が埋まっている＿＿＿＿なんて ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 察しのいい方は分かったと思いますが神様はバクでした。 子供は神様に両親を食べられたと言ってますが、正確には神様(として崇めていたバク)から逃げるために両親が子供を部屋に隠し、犠牲になりました。 誰からも見つけられることなくそのまま亡くなってしまった子供の身体にバクが入り込みトモエと渚のような存在になる (そのため同じような存在の渚の中にトモエがいるのが分かった。呼んだのはバク。) バクが子供に入り込み色んな人を夢の中に連れ込んで食べていた 子供の骨を見つけた時に夢の中に入ってしまったため最初渚は状況を分かっていないが、トモエは分かっていたため、これ以上子供が壊れないようにと何も言わずバクに会いに行った、彼なりの優しさでした。 しょっぱかったというのは、バクに喰われた人たちの悲しみの感情が溢れていた証拠と、おそらく子供の両親の涙。 隠れんぼをしたがっていたのは本当は子供の方だった。 もう既に亡くなっていたので子供は全身真っ黒なシルエットのようだった。 渚に見つけてもらえてやっと悪夢から解放され、顔が見えるようになった。

https://nana-music.com/sounds/0617a09a お待たせ

〔 Tree of hope 〕(ﾂﾘｰｵﾌﾞﾎｰﾌﾟ) 希望の木という意味。 広大なバーチャル空間の中心にある大きな木 上には雲のような靄がかかっており どこまで伸びているのかは目視出来ない

少年の本当の姿は青年で身体が弱く、病院の個室で退屈だったところ親にパソコンを与えられて友達に勧められるがままに始めたのが 〔 Tree of hope 〕だった。 手術をすれば良くなるが悪化する可能性もある為怖くて受ける気にはならなかったが、彼女との出逢いで心を強く持ち、いつか彼女と現実でも会う為に手術を受けることを決意する。 無事手術が成功したことでその間 〔 Tree of hope 〕に入れなかった間少女は彼に飽きられたと思い込み歌の始まりに入る。 深い深い海の底のように暗い場所で今にも泡になって消えそうな少女を見つける。 二人の後ろには黒くて大きい何かがこちらを見ていたが青年は構わず説得を続け、強くなった彼の想いを伝えると彼女は自我を取り戻し世界から抜け出す

一緒に帰ろう

君を信じていたい

【なつの幻】ミニ小説＆小噺 じりじりと焼けるような暑さ やっとこの季節が来た ── ﾁﾘﾝ｡ 〝  空くん 〟 凛とした声 夏の暑さを一瞬で忘れさせてくれるような ひんやりとした、ガラス細工のような声 触れたらきっと 冷たいんだろうな なんて考えてしまう程に 彼女は綺麗だった、何もかも 「こんにちは、お姉さん」 彼女は幽霊だ この体質のせいで友達は出来ず、親からも気味悪がられて 楽しさも幸せも感じることが出来なかった毎日 歩けなくなるくらいの霊が沢山体にまとわりついて動けなかった時に助けてくれた祓い屋さんが僕に教えてくれた、僕より歳上のお姉さん 〝  なあにそれ、美味しそう 〟 地元の夏祭りでもらった金魚の袋を見て微笑む彼女はとても綺麗だ キラキラした瞳をさせながら鉢に移して元気に泳ぐ金魚を見つめている 「あー……これは、食べちゃダメだよ」 別に食べてもいいけど、万が一お姉さんがお腹壊しちゃいけないもんね 彼女はよくお腹が空く 何を食べるのかはわからない 何が好きなのかもわからない でも彼女が会いに来る時は必ずといって良いほどお腹が空いている そう、お腹が空いている 彼女が食べるもの全てに嫉妬してしまう 「そんなのより」 「僕を食べてよ」 嬉しそうに微笑む彼女を見て 僕も幸せそうに微笑んだ 「好きだよ」 いつもそこで意識が途切れる 僕の恋心もまとめて食べてくれないかな ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 夏の台本第2弾です なんでも与えてしまう青星空は祓い屋さんの言葉をすっかり忘れています。 お姉さんは悪霊ではありませんが、中身は無邪気な子供と同じです 欲しいと思ったものを沢山与えてくれる彼を気に入っています 台本には書いていませんが、空は彼女に少しずつ生気を奪われています お姉さんは物体を触ることは出来ないので、生気を吸ってお腹を満たしています 彼はそのうち体の自由が効かなくなり、死んでしまうでしょう。 それでも彼は幸せだと思います。 彼が目を覚ますか、祓い屋さんが助けてくれるかはわかりませんけれど。

夏の台本7月号

Raðulfr ｢この感情、僕は嫌い〜！ もっと美味しいの頂戴？ ｣ なんでも屋の店主です 性格：破天荒 好きなもの：美味しい感情 嫌いなもの：不味い感情 依頼はなんでも受付けます あなたの感情と引き換えに #白姫創作

これから台本垢から投稿します。 今まで台本も移動させておきます

『Raðulfr』 (読み方：ラウール) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「大切なものをなくしました」 『それはどんなもの？』 「わからない…けど、大切なものだったはずなんです」 『なるほどね…君がそういうならそうなんだろう。』 「信じてくれるんですか？」 『当たり前じゃないか、ここは何でも屋だからね』 『君も、話を聞いて欲しくてここに来てくれたんだろう？』 「…気が付いたらこの店の前にいたんです」 『大丈夫、この店が見える段階で君はここのお客様だ、安心して依頼してくださいな』 「でも私、お金とかそんなに無くて…」 『ああ大丈夫！お金はいらないよ』 「え？」 『欲しいのは、感情さ』 「かん…じょう…？」 『そう！君の要らない感情を僕に提供してくれたらそれでOK！どんなものでも受け付けます！』 「…要らない感情なんて、あるのかしら」 『あるよ』 『人間、ひとつはあるものさ。』 『きっとすぐに分かるよ』 「大切なものが見つかったって…本当ですか？」 『はいどーぞ、これでしょ？』 「…！！こ、これ、は」 『指輪、婚約してたんだね』 「そうだわ…私あの人と…婚約して」 『え？違うよ？』 『覚えてないの？』 『君はただのストーカーで、彼は君のことなんて全く知らなかったみたいだね』 「え？」 『勝手に自分が婚約者だと勘違いして、指輪なんて送っちゃって…愛って人をおかしくさせるって本当なんだね』 「う、嘘」 『刺しちゃったんだ。彼のこと。』 『手に入らないものって美しいって言うけどさ、実際手に入っちゃった感想はどう？まあ今はもうこんなにバラバラになっちゃってるけど』 「こ、こんなこと、私はしてな」 『僕が嘘ついてるって言いたいの？』 「……」 『 ねえ、今どんな気持ち？』 「……」 『 …つまんないな』 「……」 『 見つけてあげたんだから、頂戴？』 「…何を」 『 要らなくなった感情』 「………いま、この、気持ちを…」 『 ふんふん、絶望と、喪失感…出来たてほやほやだね！最高！じゃあ、いただきまーす！』 『…うげ、冷たくて気持ち悪い…』 『この感情は要らないな』 『次はどんなお客様が来てくれるのかなあ〜、楽しみ！』 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 本当は二人声劇の予定だったんですが、尺の都合で諦めました（笑） 何気にこういう台本は初めて書きました、暗い、不気味な台本ですね どうして彼女は大切なものなのに覚えていなかったのか 彼はどうやって見つけたのか、彼自身謎だらけです。 得体の知れないものって怖くないですか？ 彼がそれです。 彼女は心が不安定で、自分に都合のいいことしか見えていません。 自分で彼の居場所を突き止めて婚約指輪を送り付けて自分もちゃっかり指輪を付けています。 どこかのタイミングで彼に近付き、当然のように彼女面してくる彼女から逃げたのか突き放したのかは分かりませんが その場で何か事件があったことは確かです。 恐らく『 Raðulfr 』に来た時にその記憶が抜け落ちてしまったのでしょう。 店主が楽しむ為だけに 指輪だけを持ってくればいいものを、店主はわざわざ遺体を掘り起こして依頼者の前に持ってきました。 全ては店主が楽しむ為だけに そうしないと濃い感情は出てこないだろうからと 店主は人より感情が少ないので、今は『楽』しかありません まあ気に入らないものはすぐ捨てちゃうからストックがないだけなんですけどね 店主が満足するまでそのお店は年中無休で営業しております。

店主の気まぐれサラダ

ノイズキャンセリング 覚えているのはこんな月の綺麗な夜だった。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 君、こんなところで何してるの？ あー、いいよ、直接視るから ……なるほどねえ、記憶無くしちゃったんだ ん？なんで知ってるのかって？ 今君の記憶を視たからだよ ちなみに、君の考えてることもわかるよ。 「こいつ、何者だ、気持ち悪い。さっさと(殺してしまおうか)…」むぐっ(口を塞がれる) ぷはっ、あははっ、びっくりしてる。そうだよねえ〜 考えてることなんて知られたくないよねえ 僕もこんな機能いらなかったんだけど、どっかの誰かさんが付けたんだろうね、人間には出来ないことだろうし。 そうだよ、僕は人間じゃない。アンドロイドさ 君もそうなんだよ？ というか、ここはほとんどアンドロイドの世界なんだ ん〜…視た感じ、自分で破壊したわけじゃなさそうだし…誰かに取られちゃったのかな 君ってもしかして…(博士の最高傑作？) ううん、なんでもないよ そんなに不安なら一緒に探してあげようか？ 協力してあげてもいいけど条件がある …僕の記憶も一緒に探してくれない？ そう、僕もないんだ。記憶。 それにほら、この辺りは物騒でしょ？ 目的地まで何があるか分からないし、スクラップにされるのは嫌だからね 一人より二人の方が心強いなって …君もすこーし物騒なところがあるみたいだけど どこがって…ふふ、自分の記憶に聞いてみれば？ あぁ、それを探したいんだったね 君の記憶って、取り戻していいものなのかな？ 僕は今の君の方が素敵だと思うけどね あはっ、その素っ頓狂な顔！可愛いね それじゃあ行こうか、記憶探しの旅にさ。 心を読まれたくないって？ じゃあ僕を壊してみなよ (可哀想に、記憶を失っても奥底にある衝動は消えなかったんだね) (君が僕を忘れても、僕が君を覚えているから。) (何度でも、会えるよ) 「君、こんなところで何してるの？」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ノイズ……話してる方。 最新型のアンドロイドで、数ヶ月前までの記憶なら遡ることが出来る。 思考していることもその人物に触ることで読み取ることが出来る。 ダークの思考を読むことは楽しいが時折見せる暗い衝動が怖くなることがある。 自分のことをどれだけスキャンしてもある一定の記憶から止まっており、無くした記憶が気になっている。 唯一分かっていることはこの世界の中心にある大きなラボで暮らしていたことで、そこに行けば何かが思い出せると思っている。 限りなく人間に近いアンドロイドで、質感などは普通の人間と変わらない。 ダークのことをからかうのが楽しい。 ダーク……喋っていない方。 記憶が無いアンドロイド。ノイズは博士の最高傑作だと思っているが、実はダークは初のアンドロイドへの転生に成功した元殺人鬼。 自分の許可なく人体実験として使われてしまったことを知り暴走したため全ての記憶を抜き取られてしまった。 元々口数が少なかったがアンドロイドになって更に無口になっている。 腕に小型のナイフを仕込んでおり、取り出すと日本刀くらいの長さにまですることが可能。 ノイズよりは背が高いので歩幅が合わずたまに面倒くさくなって小脇に抱えて走る。 網膜に搭載されているセンサーで人間とアンドロイドの区別を付けている。 記憶と共に感情も少し抜け落ちているため普段はぼーってしておりノイズとなんでもない話をするのが好き。 最初は考えを読まれることに特に抵抗がなかったが ノイズと仲良くなるにつれて読まれたくないと思うようになる。

出来れば一緒に生きたいな

ねぇ、って聞き方が一緒だから本人の生き霊だったのかもしれないし 悪戯好きの狐さんが化けたのかもしれない。 あれ、悪戯好きなのは狸かな？ 狐は女に化けて男を誘惑し 狸は男に化けて人間を馬鹿にする と言われたりしてるらしいです。 もしくは、井戸の中にいる誰かが寂しくて呼んだのかもしれないですﾈ？ (もっと怖い話すると) (声掛けてくれた子って、誰だっけ？)

何が本当で嘘なのかな？ 分からないなら分からなくてもいいのかもね。

今回の祓い屋さんはミニ小説はありません。(台本内で収まったので) 小噺、主に設定等をいくつか書いていこうと思います。 私........  幼い頃から不気味なものが視える。祓い屋さんが越してきてからは視える頻度が減った。 祓い屋さんとは面識がないはずなのだが、向こうはこちらの何かを知っている様子 過去に怪異の類いに襲われてしまい、ある一定の期間の記憶が無い 三色団子が大好き🍡 祓い屋さん........  ある日突然隣に引っ越してきた。 女学生に人気のようで、そこそこ繁盛している。 本人は忘れているが、怪異に襲われている彼女を救っている。 隣に越してきたのはただの偶然 彼女が薦めてくれた三色団子が好きでよく縁側で食べているところを目撃される🍡 客が来る前の静かな時間が好き。 ？？？........祓い屋さんの中に巣食う怪異のようなもの。 鬼のような角や赤い服を好んで着ることから祓い屋さんからは赤鬼と呼ばれている。 誰彼構わず襲いかかる訳では無いが、彼女には祓い屋さんが気にかけていた為興味があり食べてみたくなった。 夜にだけ祓い屋さんの身体を使って外に出ることを許されている、何故怪異と祓い屋が身体を共有しているかは不明。 御守りの中には祓い屋さんの血を染み込ませた護符が入っており、赤鬼が触ると拒絶反応が起こる。 シリーズ物にしようと考えていなかったので名前がありませんが、続きを書くことがありましたら色々練ろうかなと思います(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)

出しました

【ゆびさきの魔法】ミニ小説＆小噺 いつからだったか、何も無い部屋に一人でいる事が多くなって 窓からは何処までも広がる青い空が見えて 近くの樹に桜の花が芽吹きそうになった頃 君は現れた 『 絵、描くの好きなんだね 』 「また来たの」 『 君の絵が見たくて』 彼女は楽しそうに話す、僕の絵なんて見たことないと思うんだけど 「…前は描いてたんだ。桜が好きな女の子がいて…その子が見たいって言うから…仕方なく…」 『 素敵！私も見たいなあ、君の描く桜 』 「でも、もう随分と描いてないし……下手だよ」 『 うーん…あっ、じゃあその子に桜、描いてあげるのはどう？』 近くにあったスケッチブックをパラパラと見ていると彼女がその中のひとつを指さした。 「これ……昔描いた鳥のスケッチだ…なんで…」 『 桜の樹に鳥がとまってるのって可愛いくて綺麗だねえ』 「だから描いてって？」 『 正直なんでもいいの、君が描くことに意味があるんだから。』 「どうして僕に構うの」 『 それはー 』 その瞬間、彼女の声が冷たい音に掻き消されて聞こえなくなる ピピピって、機械じみた音 その音、きらい こわいんだ 夢から覚めてしまいそうで 「え？なに、なんて言ったの？」 『 …君はそろそろ目覚めなきゃ 』 電子音とは別に、部屋の中なのに強い風が吹いて 彼女の声が遠ざかる 『 私、君が描いてる絵もっと見たいな』 「待って、君、君は」 そうだ、君は 『 ねえ、私に羽、描いてよ』 「駄目だ」 『私ね、鳥になりたいんだ』 「駄目だ！！！」 鳥になりたかった君は もういない 『君のせいじゃないよ』 「僕のせいだ」 『 事故だったの』 「僕が、羽を描いたから」 『嬉しかったよ、それにもっといっぱい描いててくれなきゃ！』 「なんで…」 『それはねぇ……ないしょ』 優しい笑顔を見た気がした。 子供のような、いたずらっ子がするような、そんな笑顔 もう少ししたらわかるよ 聞こえたような気がして、僕は眠りに落ちた 目を開けると新品のキャンバスのような白い天井 そして手には一羽の鳥が乗っていた その鳥からは微かに、桜の匂いがした。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 女の子は自殺ではなく事故死なので、天国に逝き天使になれたが鳥に姿を変えて、青年の元へ飛んできた  羽と羽根の表記で少し悩みましたが 調べてみると 羽=翼 羽根=体から抜けた羽と書いてあったので今回は【羽】で統一しました 前回の台本の世界と似ているようで何処か違う世界線 ifストーリーと考えてもらって大丈夫です。 『 また桜見せてね 』 【イメージBGM  春泥棒/ヨルシカ】 【画像：ななめーかー】

春に逢いに行くね

【画家と鳥と春一番】ミニ小説と設定等 ミニ小説と設定 「そこ、危ないよ」 『 え？』 女の子が、空から降ってきた 光る石に包まれてふわふわと落ちてくる、そんな何処かの有名な話なんかじゃなくて 普通に、ドサッと落ちてきた。 だけど一般女性の重さにしては  少し軽かった。 「あ」 『あ？ わぁぁぁ！？僕の画材が…！！』 「だから謝ったじゃない…」 『別にいいけど…何も壊れてないし…』 『で、 君なんなの』 「私、天使なの」 『 はあ？』 「うそ、本当は鳥なの」 『 いやいや…急にそんなこと言われても…あ〜、さっきので頭でも打った？』 「何その反応〜つまんないなあ…平凡でつまらない！」 『 悪かったな平凡で』 「君も一度は空を飛んでみたいな〜とか思ったことあるでしょ？」 『いや、それは…でも飛べないでしょ』 「もー、夢がないなあ！来て！」 『 お、おい！引っ張るなって』 彼女に強引に引っ張られながら来た場所は、恐らくさっき彼女がいた場所だろう。 彼女の靴らしきものが揃えてあった。 「ほら見て、高い所に登って見る景色凄く綺麗じゃない？」 『 確かに…風も気持ちいいな』 「でしょ？ここから空を飛べたら絶対楽しいと思うんだよね」 久しぶりに見上げた青空は、確かに綺麗で、どこまでも広がっていた。 『 だから、人間じゃ無理なんだって』 「人間じゃなかったらいいんだ？」 『 え？』 「私、鳥なの。さっき言わなかった？」 そう言った彼女の背中からは綺麗な羽が生えていて でもそれは片方しかなかった ふわりと地面から浮いたと思ったらすぐにバランスを崩して再び地に足をつけてしまう。 「…まあ飛べないんだけどね」 一瞬だけ彼女の目が寂しそうにしていた。 「ねえ君、絵描いてるんだよね」 『 え？ああ…これ…』 それ、と指さされた先は先程落ちてきた時にばら蒔いた画材だった、どれもこれも中途半端なスケッチだらけで完成品なんてない。 「それでさ、私の絵描いてよ両方の羽が生えてるやつ」 『 なんで？』 「そしたら私、飛べる気がするの。君の絵の中で羽ばたいてみたい」 「駄目？」 『い………駄目』   「ふふ、うそつき」 僕が無意識に筆を持っていたことに気付いていたらしい。 うそを見破られて少し恥ずかしい気持ちと、彼女の笑顔がまた見たくて絵を完成させたのはもう少しあとの話。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 春に訪れた出会いの1ページ。 彼 ・実は物語の中で三回嘘をついている (でも〜から始まっている台詞と最後の台詞)(少なからず興味はあるし内心うずうずしている) ・本当は彼も好奇心旺盛で夢を見ていたい性格だが、現実はそんなに甘くなく、自然と彼女の言う平凡でつまらない人生を送っている (画家を目指して日々頑張ってはいるが努力と共に日常に疲れてきていた) ・突然現れた自由奔放な彼女に振り回されつつも見せてくれた景色は目に焼き付いていて、人外である鳥人間の彼女を見ても驚くどころか景色と相まってひとつの絵に見えてしまったので、無意識にスケッチをする為の筆を取っていた。 彼女 ・退屈が嫌いで、いつも空を飛ぶのが日課だった ・心無い人間の手によって羽を折られてしまった ・その日から人間にも興味を持たなくなり、大好きな空に飛ぶことが出来なくなった日々を悲しむ日々だったが、きっといつかは飛べると信じて毎日高い場所から飛ぶ練習をしていた。 ・ある日いつもと同じように飛ぶ練習をしていたら着地場所に偶然居合わせた彼と衝突し、出会う ・人間にも色んな性格の人間がいると知った彼女は彼になら秘密を打ち明けてもいいと思い鳥人間だと教え、自分の姿を描いて欲しいとお願いする ・彼は嘘をつく時の癖があるのだが本人は気付いていないようなので自分だけの秘密にしている ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

春の台本が出来ました。あとひとつ投稿予定です。

【 君と僕の夢日記 】ミニ小説とキャラ設定等 「この夢を獏にあげます」 暗い暗い廃墟になった館で女性が一人、身を屈めるようにして蹲っていた。 彼女の後ろには真っ黒な黒い影が見下ろしている。 彼女は祈るように、同じ言葉を繰り返す 『 この夢を獏にあげます、この夢を獏にあげます……助けて…助けて！』 どんな怖い夢を見ているのだろう、と渚は思った。 中に入って辺りを見渡すとボロボロになった部屋、如何にも何かが出てきそうなひんやりとした空気。 ああ、あいつが好きそうな夢だな、とも思った。 ｢落ち着いて、もう大丈夫だよ ｣ 渚は彼女を見つけると柔らかい声で声を掛ける。 『 ！た、助けて…私、私……！ 』 そっと彼女に触れた渚の手が炭のように黒ずみ始めた瞬間、声がした。 【おい渚、腹減った。早くそのバク喰わせろよ】 渚から出てきたのは自分とそっくりの見た目をした男。 ひとつ違うのは瞳に燃えるような赤い光が宿っていること。 渚は男をちらりと見て頷く 「わかってるよ、ちょっと待ってて｣ 「大丈夫、怖くないよ こいつが全然食べてくれるから」 「そうだなあ……目を閉じて、10秒数える頃には全て終わってるよ。」 素直に目を閉じた彼女の手を包み込むように優しく握ると黒いモヤのようなものが彼女の身体から出ていく。 それを逃がさないとばかりに男が追いかけ、吸い込んでしまった。 10秒数えてあげると彼女はぱたりと横になって、眠りについた。 やがて彼女に眩しい程の光が集まってくるとすうっと光とともに彼女の身体が消えていく。 悪夢から解放されて、夢が終わる合図だった 【……薄っすいな……全然味しねえぞ】 「文句言わないでよ」 「…もう、悪夢を見ることは無いよ。ゆっくり休んでね ｣ 渚は消えていく光を見届けながら呟いた。 その横で男は不満げな声で言う 【 あ〜喰った気しねぇ……渚、帰るぞ】 ｢うん ｣ 男が渚の中に消えていくと、一瞬、片方の目は燃えるような赤い瞳になり、すぐに元の色に戻った。   ｢戻ろう、トモエ。 ｣ 悪夢……度合いによって黒さは様々だが、悪夢に悩まされている人は体の一部が黒くなっている。それが全身に回ると悪夢に支配されて現実の世界の体や精神に影響していく。 伝説の生物【獏】に食べさせると悪夢から解放されると言われているが誰も本物を見たものはいない。 バク……悪夢の名前。 獏は基本的には悪夢を食べてくれるが は逆に良い夢を食べて絶望に追いやったり、悪夢を見せたりすることも出来る。 上記の意味を込めてトモエと渚はそう呼んでいる 渚 … 包容力のある優しい子 トモエに悪夢を食べられた時から悪夢を見なくなったが同時にトモエに気に入られてしまう。 トモエに授かった力で悪夢に悩まされている人の夢に入り悪夢をトモエにあげている 他人の悪夢を一時的に自分に移す事が出来る トモエ … 昔、渚の夢の中の獏を食べに現れた獏そのもの。 今は渚の中に住み食事である他人の悪夢を求めている 渚の悪夢が今までで一番美味しかった為気に入っている。 自分は悪夢を食べることしか出来ないが、渚に自分の夢と他人の夢を行き来できる力を授けて美味しい悪夢を探している。 【巴 とは…うずまき、うずまくもの。 蛇がうずまいている絵柄が元々の意味らしい。 この作品の意味合いでは感情や獏そのものがうずまいている、もしくは蛇はなんでも丸呑みできるから獏を呑み込むという意味でも使います】

なんだかんだ3ヶ月くらい掛かりました……

ユメノナカノキミ ミニ小説 私は生まれつき耳が聞こえない。 でもだからって悲しいわけじゃないのよ 生まれつきなら仕方ないでしょ？ それにね 夢の中なら聞こえるの、音が、声が。 耳の聞こえない私の夢に 毎回現れる少年がいる。 顔は見えない、 でもどうしてだろう、 彼がいると不思議と安心した。 彼に色んな音を聞かせてもらった。 そのどれもが素敵で、キラキラしていて 顔の見えない彼の声も、好きだった。 目が覚めると、全ての音は消える。 そのことに寂しさを覚えるようになったのは何時からだろう。 ああ早く眠りたい。 夢の中でしか会えない彼に、会いたい。 ｢ねえ ｣ ｢これ、返してあげる  ｣ 彼の声が聞こえた気がした。 初めて顔を見ることが出来た。 ぼんやりと、私ととても似ているなと思った 君は、だれ？ ｢…産まれてくるはずだった、きみの片割れ ｣ ｢大丈夫、いつでも君を想っているよ ｣ 彼は泣きそうな、 少し寂しそうな顔で笑った気がした。 目が覚めると、もうずっと馴染みのある音が聞こえてきた。 それは、私の声だった。 (イメージBGM 優しく君は微笑んでいた/LieN) (画像作：美少年メーカー) 双子だから声が同じ 夢の中の彼(もしくは彼女)は産まれてないから本当は声がない 現実の私(もしくは僕、俺)の声だったというオチでもありだなあ(後付け)

はじめての台本が出来上がりました。

やっと出せそうです。 はじめましての台本❄