紐のない風船( 朗読 台本 )
読み手 あなた 書き手 ミチル猫
紐のない風船( 朗読 台本 )
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しっかりと手を繋いでいたはずだけどあなたは遠くへと行ってしまった。
私の知ることも出来ない。
遠い遠い場所へと。
きっと私は手を繋いでさえいれば、あなたが離れて行く事などないと思い込んでしまっていたのだ。
あなたは紐に繋がれた風船のような人だった。
ふわふわと風に吹かれてはゆらゆらゆれる人。
あなたは私と出逢った時に、浮かぶ風船の紐をわざとゆるく結んだのかも知れない。
そうすると、紐を掴めば遠くへは行かないという概念なんてどこか遠い場所までとんでいってしまうから。
私はそんなことにも気づかずに毎日を過ごしていた。
私は風船の紐だけを掴んで満足して、そして、あなたが紐の先から飛んで行くのを信じられないという顔をしながらただ眺めた。
追いかけても決して届かない風船。
紐のない風船はどこまでも遠く、風に乗って飛んで行った。
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素敵な演奏ありがとうございますฅ^•ω•^ฅ♪
山の向こうに【FFⅦ】
植松伸夫 / ファイナルファンタジ-7
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コメント
5件
- ササユリ
- ミチル猫
- ササユリなんだか、幼い頃のクラウドとティファを彷彿とさせるというか……この曲は確かニブルヘイム回想の山行く時流れた気がするので余計に。曲にとても合いますね🙏🏻✨
- ミチル猫
- oimo🍁🍠楓乃おいも風船への気持ちによって内容が大きく変わりそうですね🌸 応援してるのか、ただ、せつないのか、怒りがあるのか…… とっても深いお話でした(🍠•᎑•🍠)