海の月( 朗読 台本 )

読み手 あなた 書き手 ミチル猫

暗闇を仄かに照らす。 あなたは月。 遠い遠い昔の話。 あなたは僕たちをこのほしに産み落としました。 僕らは海に浮かぶ小さな月。 自らの力で光ることすら出来ない僕ら。 闇の帳(とばり)がおりた後、あなたはいつも太陽の光を届け、優しく僕らを包みこんでくれる。 触れる事すら出来ないあなたのぬくもりをその時だけは感じる事が出来ました。 時々、雲は悪戯をしてあなたの事を隠してしまう。 そんな夜は寂しくて仕方が無い事はあなたには秘密です。 僕らは何色にも染まらず空から届く光だけを受け、あなたの色を守り続けてきました。 いつかそらで逢えたならその理由をあなたに伝える事も出来るでしょう。 遠い昔からずっと海の上を漂い続ける小さな月。 小さな月はずっと月の色を守り続けます。 いつかきっとあの優しい月の隣で小さく灯る月になれると信じて。 ------------------------------------------------------------------- 絵本のような世界観を意識しました！ ほしと書いているのは物語の舞台が地球の話ではない可能性を示唆しています。 素敵な演奏ありがとうございますฅ^•ω•^ฅ♪ 水と踊る/オリジナルBGM びすけっと #BGM #オリジナルBGM #ステレオ #DTM #ピアノ #静か #神秘的 #BISオリジナル #ミチル猫台本