塞ぐ手 ( 朗読 台本 )
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塞ぐ手 ( 朗読 台本 )
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そこにはもう1人の私がいました。
もう1人の私は
寂しそうな表情を浮かべています。
何かを言って欲しそうなもう1人の私は両耳を手で塞ぎながら私をずっと見つめています。
大きな声で叫んでみても悲しそうな表情が変わることはありませんでした。
またまたもう1人の私が現れます。
もう1人の私は苦しそうな表情を浮かべています。
何かを言いたそうなもう1人の私は口を両手で塞ぎながら私をずっと見つめています。
耳を済ませて声を聴こうとしましたが、抑えた手から声が漏れる事はありませんでした。
次に現れたもう1人の私は両手で目を塞いでいました。世界を見たいと口では叫ぶものの一向に手を離す気配はありませんでした。
突然現れた数々の私に驚きましたが、それらは今現在の私の姿なのだと気づいたのです。
聴きたい気持ち、言いたい気持ち、見たい気持ちは全て私に兼ね備えられた気持ちなのに私は手を離す事が出来なかったのです。
今の私に必要なのはきっと自分の掌を見つめる勇気なのでしょう。
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素敵な演奏ありがとうございますฅ^•ω•^ฅ
さよならジーノ…〜星の窓から見る夢は
スーパーマリオRPG
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