【一人声劇】合歓花

紡ぎ手:氷仙　読み手:コラボ者様

ただ生きるしかできない。 それしかできないから。 それでも楽しそうにしている人を見て とても素敵だと思ってモチーフに書きました。 伴奏者様に是非拍手を 多少アドリブ◯です —————— ——— ある時、自分を捨てたいと思った。 平凡や普通を ベッドの下に仕舞い込んだら、 何かが、変わるような気がしたんだ。 根拠とか理屈とか、 そんなものどうでもいい。 衝動的で、理知に欠けるけど 大丈夫だと、そう確かに思えた。 （間） ステージに靴音が響く。 心地いいリズムに 気づけば僕自身が、 この演目の虜となっていた。 甘美で優雅で荒々しく 鼓動が頭を打つ。 センタースポットが僕の影を作る。 客席が、ステージが、 光に全て溶けた。 僕だけのステージ。 心が躍った。 （間） しかし、ふと怖くなる。 この胸の高鳴りに。 この喝采に。 この輝きに。 いつか 殺されるかもしれない。 いつか… (間) この演目の幕引きは まだやってこない。 起承転結もなく、 世間を憚る（はばかる）こともない。 でも、それでいい。 それが、いいんだ。 ——— ————— #狂気系 #声劇台本 #朗読 #コラボ用 #コラボ待ち #蝕まれた本 #ダーク #闇 #病み #朗読 #鬱 #狂気 #嫌悪 #爽快 #台本