貴族はこうして成り立った【過去編】
樹海の糸/Cocco
貴族はこうして成り立った【過去編】
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#樹海の糸 #Cocco #執事は主に紅茶を注ぐ #幼児化
#ユニット企画 #創作 #キャラクター
#拍手返す #コメント返す
過去・・・{ケルシー}
ケルシー「アレク様に出会う前,どうしてたっけ。あれは・・・。」
__??前__
{アレクに出会う前のケルシー}
ケルシーは親の顔を知らなかった。世界の優しさなんて知る由もなかった。
パン屋の男「おまえ!また来やがったのか?!てめぇにやるものは何一つねぇぞ!!」
幼少期のケルシー「・・・」
パン屋の男「おい!待て!」
ケルシー「遅いからだバーカ」
ケルシーはいつも繁華街で盗んだものを着て,盗んだものを食べていた。
「ちぇ,またこんだけか。でもあのおっさんだけなんだよな。取りやすいところに食い物置いてんのは」
ケルシーは盗んだパンを食べて体力の温存のためにとジッとしていた。
―数日後―
「おい,こんなところに居やがったのか。」
ケルシー(・・・?!寝て…??!)
ケルシーはいつの間にか眠っていたケルシーの腹部に鈍い痛みが走る
ケルシー「うっ・・!!!」
「まさかこれで済むと思ってねぇだろうな?」
ケルシー「お前は・・・?!」
「そうだよ。パンはうまかったか?」
パン屋の男「身体で払ってもらうぞ?」
ケルシー「クッソが・・・」
パン屋の男「口の利き方がなってねぇなぁ?」
ケルシー(ミスった・・・もうだめか・・・)
???「ねぇお母様・・・?今日は私の誕生日だよね。あの子私の執事にしたい!」
???「名前はアレクサンドル。あなたは今日から私の執事だよ!」
ケルシー「は・・・?」
(まぁいいか。この地獄が終わるなら・・・)
過去・・・{アレクサンドル}
「ケルシーが来る前の私はどんなだったんだろう」
――??年前――
幼少期アレク「あーあー。お稽古嫌だな~せめて何か面白いこととか・・・ってないか・・・」
(ほんとうはもっと楽しくて・・・無理か)
メイド「アレクサンドル様教授がお待ちです。」
アレク「・・・アレクでいいよ??」
メイド「アレクサンドル様。お早く」
アレク「・・・。はーい」
(貴族ってみんなが思うようないい者なのかな・・・)
アレク「僕ももっと自由になりたい。」
メイド「アレクサンドル様言葉使いにはお気をお付けください。“僕”ではなく“私”です。」
アレク「…。わかってる」
(こんな格好させといてなんなんだよ。)
アレクさんドルは幼いころから男装をさせられていた。他貴族たちに舐められないようにするためだ。アレクサンドルに兄でもいれば何かが違ったのだろう。
___数日後___
母「何も繁華街なんて下劣なところに足を運ばなくても,空気も汚染されているわ。」
アレク「・・・ねぇあれ何しているの?」
母「まぁ,恐ろしい。早くいきましょう。みすぼらしい。どんな病原菌を持っているかわからないわ。」
アレク(あれがまれに聞く放浪者か)
アレクサンドルは繁華街に行きたいと言っていて誕生日に一時間だけと言う条件で許された。お目付け役として数人のメイドと“育ての母親”と共に。
(本当に汚いな。来るのは失敗だったかも)そんなことを思いながら,アレクは馬車に戻ろうと提案したその時視線の端で何かが動くと共に鈍い音が響く。
ケイシー「うっ・・・」人が人を殴るなんて訓練でしか見たことのなかったアレクは時間が止まってしまった気がした。気づくとアレクは母親に「あいつを私の従者にして誕生日はそれでいい」あれ,今何を言ったんだろう。
アレクは自分でもわからず母親とメイドたちを説得し,安全の確認が済んだ後ケイシーに言った。「名前はアレクサンドル。あなたは今日から私の執事だよ!」唖然とする様子は自身を高揚させると共に退屈から逃れられる気がした。
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