ルーマー
ポリスピカデリー/テラリウム𓈒𓂂𓏸
ルーマー
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𓏸𓂂𓈒𓂃すこぶるクールな your mind ♔𓂃𓈒❁𓈒𓈒𓂂𓏸
幼い頃から私の生活には『仕事』の言葉が付きまとっている。
朝目が覚めて、リビングで顔を合わせた家族に一番に言われるのはお決まりのセリフ。
「ユズちゃん、おはよう。今日もお仕事だから遅れないようにね。」
その言葉に適当に返事をして、愛猫を抱き上げ、首の辺りをすぅっと吸った。
𓂃 𓈒𓏸𑁍𑁍𓏸𓈒 𓂃
ユズにとって『仕事』とは日常の一部だ。
ユズにとって日常、変わらない毎日はどこか拘束的でつまらないもののように感じるのが、最近はどこかモヤモヤとしている。
例えば、雑誌の撮影があるとして。
カメラマンや編集部から早朝のロケーションなんて指定されてしまえば、ユズはそれに合わせて深夜に家を出なければならない。
ユズはベッドへ潜って好きなだけ眠ることが好きだし、深夜の冷たい風が肌を撫でる感覚は苦手だ。
自由が好きなユズにとってこのスケジュールは酷なものだ。
それでもユズは『仕事』に向かっていた。
何故かは分からないけれど。
何度も野良猫を追いかけて迷ってみようとしたけれど。
それでも何故かユズはいつも自ら『仕事』に向かっていた。
𓂃 𓈒𓏸𑁍𑁍𓏸𓈒 𓂃
ある日突然手にした不思議空間に繋がる鍵。
時間も場所も現実世界へ干渉しない空間で出来た友人たちは、ユズに初めて質問攻めをしない人たちだった。
一人一人が持つ空気感は独特なもので、科学で説明できない不思議な空間に、変な安心感を与えているのはなぜなのかは不思議だ。
とにかく、ユズが今まで関わってきた同級生や上級生とはなんだか違うぞってムズムズする感じがある。
でも、そんな空気感が気に入って仕事の前にここにくるのはユズのルーティンになっていた。
この空間はゆっくりと考え込むのによく適している。時間を気にしなくていいなんて、物心がついてから初めての自由時間だと思う。
目を閉じて、息を吸って、はいて。
スマホを手にしてパッと光った液晶を確認する。ここにきて20分は経過しているはずだが、18時から動かない数字と増えない通知を見て安心した。
——そう、安心した。
ユズの自由を縛る『仕事』はユズにとって苦手なもののはずだ。
『本当に?』
本当にユズにとって『仕事』は苦手なものなのだろうか?
未成年者のユズの契約は、一年ごとの更新になっている。
いつだって辞めたければ辞めれるのに、辞めなかったのは?
それは…それはきっと。
ユズがこの『仕事』が好きだから。
こんなにゆっくり自分の気持ちを確認できたことが今まであっただろうか?——いや、きっと初めてだ。
ユズはきっと毎朝仕事があると言われて無意識に嬉しそうな声を出していたような気がするし、どんなに眠くても現場につけば眠気なんて忘れていたかも。
𓂃 𓈒𓏸𑁍𑁍𓏸𓈒 𓂃
しばらくの間ぼぅっとしていたら、スミレさんがそっと隣へ座り込んだ。
「何かお悩みですか?なんとなく、そんな気がしていたんですが…」
そうやって話しかけてきたスミレさんに顔を向けると、優しげな表情で「私の杞憂でしたね」と続けた。
「そろそろ帰ろうか」とアスターさんやエリカさんが話し始めてユズの胸がドクンと音を鳴らした。
今日はどんなお洋服を着て、どんなユズになれるのだろう。
ドクドクと鳴り止まない鼓動が、早く、早くとユズを急かしているようだ。
スミレさんにお礼を言うなり、駆け足でドアへ向かった。
今日。カメラに写る私はきっと、
世界で一番幸せそうに笑っているはずだ。
〖Rumor〗
🍹🌷だいぶ夢中だね
笑えもしない
この忌々しさ引き取って頂戴
🍹☕️そう問題なのは
魔法みたいにさ
リセットされるのが早過ぎる
🫧霞が未だかかってるの
🍀それこそメンタルやられるよ
🧊ぶら下って切り抜けるなんてどう
🫐嫌いになれない止めたいよ本当
(全員)どうにも手に負えない...認めるよ
歯痒くなるよ
思惑通りの振る舞いも
すこぶるクールな your mind
🎨最高潮のtouch 跳ね上がる heartbeat
💄溺れてしまう 戻れないくらい
🍹踏み入れて廻るのさ satellite
始めから分かってる
𝑚𝑒𝑚𝑏𝑒𝑟𓂃◌𓈒𓏲𓆸
No.1 アザレア💄
CV. IRYU
No.2 アスター🌷
CV. あじのもと
No.3 アベリア🫧
CV. 蓬
No.4 エリカ🎨
CV. 木綿とーふ
No.5 スミレ🫐
CV. はいねこ
No.6 ツバキ🧊
CV. 唄見つきの
No.7 ナズナ☕️
CV. 瑠莉
No.8 ユズ🍹
CV. 07
No.9 ルピナス🍀
CV. 春野
🏷𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎
#Rumor
#ポリスピカデリー
#terrarium_Sct
𓂃 𓈒𓏸𑁍素敵な伴奏ありがとうございました𑁍𓏸𓈒 𓂃
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