ミリオンダラードリーマー
蝶綺(cv.桜海)
ミリオンダラードリーマー
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「で?どうするんだいこれから。
……あんたはさっき何も分からないと言ったね?」
と、後ろから様子を見ていた最後のひとりが声を上げる。珠月にそう声を掛けると不機嫌そうに頷く。
「……そうだよ、ここへ来るまでどころか今までの全ての記憶がない。」
「あら?あなたもですの?私もですわ」
「私もよ。あなたは?」
「……ああ、あたしもそうさ」
珠月が渋々、と言った雰囲気でそう返すと皆さらりと同意する。警戒心がないのか、単純に不思議な面子ばかりなのかは判断できる場面ではないが、皆直ちに害があるようには思えない。毒気の抜ける者達ばかりだ。
「このままじゃあんたたちも困るだろう?
どうだい?少しの間協力するってのは」
「ええ、いいわよ」
「……即決かい。大物だねあんた。
あんたたちは?」
「……あなたがそう言うなら」
「華碧さまがそう仰るのなら!」
2人のは華碧を見て同時にそう言う。その圧におされながら女性は「そうかい」と笑う。
「じゃあ決まりだね。今からあたしらは協力関係だ。真相がわかるまでの間裏切りや小競り合いは無し。……特にそこの2人仲良くするんだよ。」
そこで一息区切り、3人を見渡す。
3人とも三者三葉の表情で頷き、この場で協定が結ばれた。
「……よし。名乗るのが遅れたね。あたしは蝶綺。
しばらくの間よろしく頼むよ」
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