Original台本『いるかもしれない』BGM: 不可幸力(Instrumental)
朗読:ごりぞう 台本:卒塔婆しお BGM: Vaundy/yuya
Original台本『いるかもしれない』BGM: 不可幸力(Instrumental)
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卒塔婆しおさんの台本を、アレンジさせていただきました。4つ目の“いるかもしれない”は、自分の中に…。
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私の名前は、目白諒(めじろりょう)。
何処にでもいる大学教授だ。
「あっ、これもいるかもしれない!」
そうやって、また無駄にタイムセールの品を買ってしまった……
だって、“いるかもしれない”と、思ったから。
社会心理学の講義、5分前。
プリントを失くした女の子が、泣きそうな顔で空(から)のファイルを抱えていた。
見兼(みか)ねた私は、
予備のプリントを渡すことにした。
彼女は『ありがとう』と、涙を拭いて喜んだ。
これは、このトキメキは……!
後日、彼女とデートをした。
道中で転んだ彼女をおぶって、彼女の家まで送ってあげた。
家には誰もおらず、
中央に椅子が置かれいるのみであった。
瞬間、後頭部に鈍(にぶ)い痛みが広がり、
私は意識を失った……
(※0:48サビ突入〜)
目が覚めると、椅子に拘束されていた。
彼女の話によると、
俺が好きすぎるので監禁したいらしい。
しばらく黙っていた俺は、
ある真実を彼女に告げた。
「俺を探しに来る人がいるかもしれない……」
直後、木製の玄関は蹴り壊され、
中に警察がなだれ込んできた。
そうして、
彼女は暴行の罪で現行犯逮捕された。
これで安心だ。
俺を尾行していた警察の目を、
彼女へ逸(そ)らすことができたのだから……
俺の名前は、目白諒(めじろりょう)
何処にでもいる連続殺人鬼だ。
〜END〜
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