【朗読台本】蝉はないていたのだろうか
ふりはる
【朗読台本】蝉はないていたのだろうか
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姉が、
髪が伸びたら会いましょう、と
沢山の恋人たちに言っている事を僕は知ってる
病院にある、緑色の電話ボックス
受話器の線を指でくるくると撫で、
切り過ぎちゃって恥ずかしいと
頭に乗せたバンダナをさわりながら
照れた風に同じ言葉を何度も何度も繰り返していた
悲しい嘘だと思う
電話口にいる彼らは、その日をずっと楽しみにしているのだろうか
いつか会おうと、来るはずの無い日々を…待ちわびているのだろうか
「蝉が鳴いてるね」
「ああ、鳴いてるね」
「夏が来たわね」
「そうだね」
「…ご飯はちゃんと食べた?」
「うん、姉さんはまだなの?」
「私は……要らない」
壁に向かって横になる、
頼りない肩と痩せ細って白い肌が…
とても痛々しかった
「食べないと…死んじゃうよ…?」
夏が終わる頃、
彼女もいつのまにか消えるのだろうか
あの蝉のように…
お久しぶりです!!!!!!!
ちょっと息抜きn((殴
暑いけど頑張りましょう夏☀️
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コメント
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- かつみんむむむ! またひとけが無い時にでもやってみますかね( *´艸`)
- ふりはる
- かつみん
- ふりはる
- かつみんやばみ