#Aile_Fleur_ 19曲目
真っ暗な、絶望の淵に落とされた。
いつになればこの悲劇(ゆめ)から醒めることが出来るのだろう。
もうずっと醒めないなんてことは無いと思いたい。
…その時、眩い光が闇を裂いて射し込んで来た。
あの光は、そうか。
ああ、わたしはこんな簡単なことも忘れていたなんて。
『絶望の後には希望が待つ』
いつかどこかで聞いた言葉だ。
射し込んで来た光は「そろそろ目覚める時だ」と言わんばかりに眩い輝きを放っている。
そうだ。目覚めろ。
希望(ひかり)に向かって手を伸ばせ。
飛び込め。
叫べ。
わたしは何度でも立ち上がると。
────意識が浮かび上がる感覚がした。
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