【声劇】 何もくれないなら…
読んでくださる素敵な方のお名前
【声劇】 何もくれないなら…
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アレンジを加えても大丈夫です!
一人称など…
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小さい頃から僕には何一つくれなかった
上と下の兄弟達はたくさんモノを買ってくれていて、愛情を注いでくれていて、心配してくれていて…
なのに……なのに僕は『僕だけ』は何もくれなかった
痛いことがあった時も、辛いことがあった時も、欲しいものがあった時も…
モノを買ってくれもせず、愛情を注いでくれもせず、心配すらもしてくれず…
その代わりに、僕が欲しいモノとは全然違うモノをいつもくれるのだ
上と下の兄弟達とは全然違うものを…
それは、『お前なんかのために買うわけないだろ』とか、『できて当たり前なんだよ。この不良品』 っていう冷たい言葉だった
僕が小さい頃はその度に両親や兄弟達を憎んでいた
でも…いつの日か『僕がダメな人間だから僕が悪いんだ』って思うようになって……
そしたら急に、今までは『せめて愛されよう』って、考えてたことが馬鹿らしくなってきて面倒くさくなってきて
夢も、希望も、何がしたいのかも、僕がなんなのかも分からなくなった
ただ、唯一わかったことは『この家に僕の居場所はない』ってことぐらいで
その時の僕はもう、バケモノに心を乗っ取られはじめていたのかもしれない…
『居場所がないなら作ればいい。それを邪魔するやつは消してしまえ』って…
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いつも悲しいお話ばかり…(´•ω•`)
コメント
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- よぜな
- てぃーじぇーお借りしました!