【朗読】真紅【台本】
教平
【朗読】真紅【台本】
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しゃ、尺がタイトなのね^^;
この呪われた世界で, 俺は何百年と生きてきた。
姿を隠し, 極力人間と関わらず, ただ淡々と「食事」だけをする生活を送ってきた。
他の奴らは, 長く生きられてラッキーだとか, 美味い奴が沢山いるとか, そんな風に楽しそうにしていたけれど。
俺は全然楽しくなかった。
俺は人間になりたかった。人間として生まれたかった。
こんな身体になりたかったわけじゃない。
俺はこんなの望んでない。
ある時, 1人の女が現れた。そいつは人間だった。
人間にしては珍しく, 俺の姿を見ても, 怖がらないし殺そうともしなかった。
だからちょっとだけからかってやった。
遊びのつもりで, 首筋に歯を当ててやった。
そしたら彼奴(あいつ)は, 「いいよ」なんて笑いながら言いやがった。
ほんと, 馬鹿な奴だ。
勝手に人の世界にずかずか入ってきて, 好きにかき回して, 何がしたいんだ。本当によく分からないやつだった。
だから
「なぁ…なんでだよ……なんで俺なんかの為に……ッ!」
俺は知らない。
何故, 彼女が俺を助けたのか。
胸に渦巻くこの感情を, 何と呼ぶのか。
今この手の中にあるのは
真っ赤に染まった, 一輪の花だけなのだから。
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コメント
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- きょうへい
- ますみん何とも、虚しい歌、それに美しい歌、どうとればよいの、むずかしい(இдஇ; )