【声劇】絆す【掛け合い】
先生() × 佐伯()
【声劇】絆す【掛け合い】
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【あらすじ】
学生時代に親友を失った『先生』がその親友と同姓同名で顔も瓜二つの生徒『佐伯』に出会う。佐伯と親友を重ねてしまう度虚しさで潰れそうになる『先生』とそんな先生にちゃんと自分を見て欲しい『佐伯』のお話。
【人物設定】
先生…一見強面で言葉遣いも悪いが中身は優しく子供みたいに笑う。執拗に関わってくる佐伯にうんざりしているが、親友が側にいるようでホッとしてしまう。そんな自分が虚しくて出来るだけ佐伯と距離を置きたい。
佐伯…初対面の先生が自分をまるで幽霊を見るかのような目で見てきた時から気になって執拗に絡んでいる。過去の話を聞いて、先生の弱さを知って自分が側にいたい、ちゃんと自分を見て欲しい、と思ってしまった。
【台詞】
佐伯「せんせー?おーい。…先生ってば!!」
先生「…なんだ」
佐伯「なんだ、じゃないよ!俺の話聞いてた?」
先生「わりぃ、聞いてなかった」
佐伯「もう!!…また、あの人と俺を重ねてたの?」
先生「…うるせぇ」
佐伯「ねぇ、先生」
先生「…なんだよ」
佐伯「俺が死んだあの人の生まれ変わりだ、って言ったら、どうする?」
先生「…全力でぶん殴るな」
佐伯「ひっでぇ!それでも教師かよ!!」
先生「タチ悪ぃ冗談言ってんじゃねぇぞ。お前はアイツじゃねぇ。…アイツは、死んでんだよ…」
佐伯「何それ、自分に言い聞かせてんの?」
先生「…違う」
佐伯「俺知ってるよ?他の奴には見せない笑顔を俺に見せたと思えばハッとして顔背けてんの」
先生「違う」
佐伯「それと、たまに俺の事名前で呼びそうになって溜め息ついてんのも」
先生「違う!」
佐伯「違うなら!!本当に違うなら…、そんな泣きそうな顔で俺を見んなよ。縋るみてぇに俺の名前を呼ぶなよ。全部全部苦しいんだよ!…なぁ、先生。どうしたら俺を見てくれんの。俺を通してあの人を見ないで」
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