快晴
Orangestar
「ミナちゃん久しぶりだね〜!」 そう言って笑うエマに、ミナはあしらうように「そうだっけ」と返す。 「そうだよ!」と苦笑して、エマは呆れたようにため息を吐いた。 「ミナちゃんてば、卒業してからどこに行ったか分かんなくなっちゃって」 「は?」 ミナは顔を顰めて首を傾げたが、きょとんとしたエマの顔を見ると彼女以上に大きなため息を吐く。 ミナは、エマに間違いなく卒業後の行き先を伝えている。 仮にも幼馴染だしと、ご丁寧にフクロウ便で手紙も出したのだ。 ・・・ ────また仮にも幼馴染なので、運悪くエマが手紙を受け取れない可能性も考えてはいた。 考えてはいた……が。 ……まさか本当に受け取っていないとは……。 ミナは呆れ顔で肩をすくめると、不思議そうな顔でこちらを見上げる幼馴染に過去出した手紙の内容を掻い摘んで伝えることにした。 「……結婚することになって」 「えっ?」 「ドイツ行くことになって」 「えっえっ」 「相手はウィルなんだけど」 「えっ!!あっ!?エェッ!?!?」 一度に伝えたせいか、エマは目を大きく見開き、後ろに後ずさっている。 ────後ずさるそのすぐ後ろにある石に気付いたミナは、「あ」と一言つぶやいた。この後の展開が目に見えたからである。 案の定、不運で不憫で鈍臭い幼馴染は、そのまま後ろへ倒れて行った。 漫画のようにすっ転ぶエマを眺めた後、ミナは再度ため息を吐いた。 「……どっか、座って話すか」 𓈒𓐍𓂃𓈒𓂂𖤣𖤥𖠿𖤣𖤥𓂃◌𓈒𓐍𓂃𓈒𓂂𖤣𖤥𖠿𖤣𖤥𓂃◌𓈒𓐍𓂃𓈒𓂂 🌊ミナ・マーフィー(CV.藤宮詩織) 🐴エマ・マエダ(CV.パンダ) 🍄ふたり ---------- 🌊梅雨が明けるまであとどれくらい? まだ紫陽花の光る朝 君の愚痴 夏の足音はすぐそこまで ねぇ迎えに行こって僕を急かす 🐴君に言われるがまま路地を抜け あの時の坂を越え 虹を越え まだ誰もいない夏の空を 🐴全部 🌊全部 🍄二人占めにするんだ 🌊なんて君は笑ってたよな 遠い夏の記憶 もう逢えなくても 🐴二度と帰れなくても それは美しい 僕らだけの夏だったろう 🍄さよならI love you それで全て 終わってしまうような 僕らじゃないだろう 🌊変わらないな 空も星も その泣き顔も 🐴っていつか君と また笑えますように 𓈒𓐍𓂃𓈒𓂂𖤣𖤥𖠿𖤣𖤥𓂃◌𓈒𓐍𓂃𓈒𓂂𖤣𖤥𖠿𖤣𖤥𓂃◌𓈒𓐍𓂃𓈒𓂂 ⚠️こちらはろくべること【Locked-room veracity】の非公式サウンドです。二次創作企画となりますので、ギフトはお控え下さい🙏 企画アカウント🏰 nana https://nana-music.com/users/7756498 Twitter @prefects_ptnn #ろくべる #快晴 #Orangestar #アコギ伴奏 #まッきー