残光に焼かれろ
肇/薫(お名前)・作之助/櫻子(お名前)
残光に焼かれろ
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語りは作之助/櫻子の台詞です。
男女の変更、語尾など簡単な変更、女の子キャラで男の子verを読む等 可
秒数結構辛いかも
男の子ver.
宍倉 肇(ししくら はじめ)
小山 作之助(おやま さくのすけ)
▼
作之助:「音?」
肇:『さーく。もう少しだから動かないで。』
作之助:「はいはい」
肇:『そう。人が何かに魅了される瞬間、線香花火みたいに目の奥で火花が弾ける音が聞こえるんだよ。』
作之助:「ふーん、、、
打ち上げ花火みたいに派手な方がよくね?」
肇:『あはは、そうだね
でも、小さくてもずっと燻ってるからいいんだよ』
作之助:「…そういうもん?」
肇:『そういうもん
あ、ちょっと動かないでってば。』
【ノイズ停止00:35(00:55)】
時が止まったようなカメラで何度も俺を撮って。
こちらなんてお構いなしに、欲しいものがやっと手に入った時のような、そんな嬉しそうな顔で笑うのだ。
【ノイズ再生00:46(00:44)】
作之助:「…なに見てんだよ。撮んねぇの?」
肇:『うん、撮るよ。』
肇:『さくの魂を全部、俺の写真に取り込んでみたい。』
【シャッターが切られる00:57(00:33)】
作之助:「もの好きなやつ」
【火花が散る01:01(00:29)】
そう、マグネシウムの燃えカスがとっとと散る間、他人事のように思った。
なぁ、肇。
「その瞬間の音」なんてわかんねぇけど
あの焼き切れるスチールウールみたいにジリジリと焦がす眼光と沈黙、そして一瞬で視界を覆う眩い閃光に、
作之助:「っくそ、やりやがって。あの野郎。」
焼かれたい。
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女の子ver.
宍倉 薫(ししくら かおる)
小山 櫻子(おやま さくらこ)
▼
櫻子:「音?」
薫:『さーく。もう少しだから動かないで。』
櫻子:「はいはい」
薫:『人が何かに魅了される瞬間、線香花火みたいに目の奥で火花が弾ける音が聞こえるんだよ。』
櫻子:「ふーん、、、
打ち上げ花火みたいに派手な方がよくない?」
薫:『あはは、そうね
でも、小さくてもずっと燻ってるからいいんだ』
櫻子:「…そういうもん?」
薫:『そういうもん
あ、ちょっと動かないでってば。』
【ノイズ停止00:35(00:55)】
時が止まったようなカメラで何度もあたしを撮って。
こちらなんてお構いなしに、欲しいものがやっと手に入った時のような、そんな嬉しそうな顔で笑うのだ。
【ノイズ再生00:46(00:44)】
櫻子:「…何見てんのよ。撮らないの?」
薫:『うん、撮るよ。』
薫:『さくの魂を全部、私の写真に取り込んでみたい。』
【シャッターが切られる00:57(00:33)】
櫻子:「もの好きなひと」
【火花が散る01:01(00:29)】
そう、マグネシウムの燃えカスがさっさと散る間、他人事のように思った。
ねぇ、薫。
「その瞬間の音」なんて分からないけど、
あの焼き切れるスチールウールみたいにジリジリと焦がす眼光と沈黙、そして一瞬で視界を覆う眩い閃光に、
櫻子:「あーもう!…してやられた。」
焼かれたい。
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キャラ設定
『宍倉 肇/薫
(ししくら はじめ/かおる)』
17歳(回想時)
宍倉写真館を営む家の長男/長女。
使わなくなった古いスタジオを秘密基地にして勝手に古い機材を使って写真を撮るのが好き。野外にも出向き写真を撮る時もある。
家や街では良い顔をしてお上品に振るう必要があって窮屈だと感じていた。清楚な顔立ち。
没年21。閃光粉の飛び散った火花による火事。
ある昼、宍倉写真館の旧スタジオは業火に包まれ崩れ去った。瓦礫の下からは一人の青年の焼死体が発見され、宍倉家の長男/長女が姿を消した。フィルムの多くは燃え尽きたが、発見された数少ないフィルムに写る美青年は見る者の心を奪った。その後、謎の人物から宍倉の両親の元へ薄汚れたフィルム写真が何十枚か、両手で抱える程の大きさのクッキー缶に入って届けられた。遺作の噂は全国へ広がり、肇/薫は写真家として名を残し写真展などが開かれるようになった。写真のほとんどは日常の風景や自然であったが、唯一写る人物が誰かは判明しなかった。
「小山 作之助/櫻子
(おやま さくのすけ/さくらこ)」
18歳(回想時) 25歳(現在)
街から離れた小さな集落に住む子。
生まれて間もない頃に疎開して祖母と2人暮らし
肇/薫が偶々家の近くへ写真を撮りに来ていた時に知り合ってよ
く話したり写真を撮られたりする仲に。大雑把だが、しっかり者の一面もある。
美人。凛としていてすごく美しい顔立ち。
肇/薫の写真の腕には感心しているが、容姿に興味がないためそんなに沢山撮る意味がわからない。楽しいのか?
肇/薫の訃報を耳にして、今までに貰った写真をクッキー缶に入れてこっそりと宍倉家の玄関前へ置いて行った。その後街に行くときは顔を隠すようになった。いつかの自分の誕生日に肇/薫が渡してきたカメラを遺影のように棚に置いては、時々思い出す。
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あとがき(読まなくていいやつ)
これは最初男の子ver.で書いたのでそっちの名前でお話しします。
何かに魅了される時、恋をする時、虜になる時、全く予想外のことに出会った時。目の奥がバチバチッとしたことないですか?あれです。あのこと。
魅了されるって取り込まれてるみたいだよな、盲目っていうか好き一直線になるっていうか…という気持ち。そこから作之助の魂まで欲しい、自分だけ見てて欲しいという肇のどろっどろの独占欲を感じますが、それを「もの好きなやつ」で片付けるあんまり自分大切にしてなさそうな作之助が私は好きです(自作)新しい形のキュートアグレッション的な何かになってしまいました。
肇はフラッシュで目が潰れて視界が真っ白になった時、その場で作之助が頼れるのは自分しかいないなぁ、とか考えてそうですね。最後まんまと策に溺れてますし。湿度の高い台本だ。
あと肇は作之助を撮る時、毎回目の奥バチバチしてそうだし、作之助の受ける一回のその衝撃は肇10回分ぐらいありそう。肇の衝動が線香花火や散りゆく火花だとしたら、作之助の衝動はマグネシウムフラッシュそのもの。恋はマグネシウムフラッシュ!で昼ドラ少女漫画の完成です。思い出してはじめてわかる衝撃はその分より強く鮮明で名残惜しいでしょう。
言葉遣い悪めだけど芯のある美人、大好きです。癖。
設定が本編みたいなとこあるから。90秒でおさまらなかった。
タイトルは没作品の台詞外の一言から
お借りしたサイト(敬称略)
効果音ラボ
無料効果音で遊ぼう!
OtoLogic
#声劇台本
コメント
6件
- 🌵Comic🐎🏜️🌵お借りしました😊ありがとうございました✨
- にとおかりしました
- 亀ノ神お借りしました! 素敵な台本ありがとうございました…!!
- haru❁⃘*.゚
- ヰ🌕[イツキ]
- haru❁⃘*.゚本当にはすごいなぁ!何か感動してしまいました☺️💡✨ ありがとう☺️✨