nana

29
7
コメント数0
0

🎀 𝖡𝗂𝗋𝗍𝗁𝖽𝖺𝗒 𝗌𝗈𝗎𝗇𝖽 🎀 ∴ 暖かい冬の日。 桜の開花予想がニュースで流れたその日に、春告鳥への花便りが届いた。 ─── 眠気を引きずりやっと起きたお昼前。 階段を降りてリビングに行くと、桜の開花予想が流れていた。まだ先だと思っていた春がもうすぐそこだと言われているみたいで、時間の流れの早さを感じた。 キッチンで温かいお茶を淹れ、椅子に腰を掛ける。春咲神社の桜が咲くのはいつ頃だろうか。早く満開にならないかなぁ…とのんびり考えていた。 「あら起きた?おはよう。そうだ、穂乃ちゃん今日の夕方家にいる?洗濯物取り込んでおいてほしいのよ」 「おはよう。パパとデートだもんね、洗濯物は任せて!」 「ありがとう。ところで…ちょっと気合い入れすぎ?」 「ぜーんぜん!パパ喜ぶと思う」 「そう?良かった。あと今日の晩ご飯は外食にするから何がいいか考えておいてね。多少高くてもいいってパパが言ってたわよ」 「やった!それよりパパ待ってるから、早く早く!」 玄関でママとパパを見送り、もう一度椅子に座った。 今日は何をしよう。晴れてるから少しだけお出掛けをしようか?家でダラダラ過ごすのもいいなぁ。そう悩んでいると、グゥ…とお腹が鳴った。 「へへへ、私もお出掛けしちゃお!」 ─── 「ただいま〜」 鍵を閉め、ブーツを少し雑に脱いで2階へ上がる。 なぜか増えていたショッパーを自分の部屋に置き、次に洗濯物を取り込んだ。カゴを持って1階へ戻ると、見たことのない桜色の封筒がテーブルの上に置かれていた。 家を出る前にはなかった不思議な封筒。初めて見るもののはずなのに、何故か懐かしさを感じた。 開けていいのかしばらく悩み、私は開けることにして封筒を手に取った。中には桜の花びらが入っていて、それを見てやっと"春告鳥への花便り"のことを思い出した。 うんと小さな頃に聞いた話だからよく覚えていないけれど、これを持って春咲神社に行けば春告鳥に…って話だったはず。私1人の意思で決めていいものか悩んだが、私の足は自然と春咲神社へ向かっていた。 ─── 「ここまで来てすっっっっごい緊張感……」 春咲神社の鳥居の前。いつもと違う緊張感に足を踏み出せずにいた。この間行った遊園地の、怖いと人気のお化け屋敷に入る前より緊張している。 じっと動かずにいると1人の女性が私が行けないでいる鳥居の先へと歩いて行った。顔はあまり見えなかったが、なんとなく春咲村の人じゃない気がした。香水なのか柔軟剤なのか、ほんのりと桜のいい香りが残っていて、気がついたら謎の緊張も解れていた。 よし…!と意気込み、女性を追いかけるようにして鳥居の先へ進んだ。 拝殿前で足を止め、辺りを見回す。人影どころか人の気配すらもない。私の前を歩いて行った女の人は何処へ…?周りを歩き回ってみても誰もおらず、頭にハテナが浮かぶだけだった。そうこうしているとボディバッグの中でスマホが鳴った。ママからだ。 『穂乃ちゃん?そろそろお迎えに行くから準備しておいてね』 「はーい。ん?あれ?」 『どうしたの?』 スマホを持つ手とは逆の手で花便りを取り出し、中を見てみたら何も入っていなかった。 「ねえ、花便りの中の花びらって春告鳥になるとなくなるんだっけ?」 『ママのおばあちゃん…穂乃ちゃんのひいおばあちゃんはそう話してた気がするわ。どうして?』 「そっかぁ。ふふふ」 『何笑ってるのよ〜』 「あとで話す!家で待ってるね!」 通話を切り、鳥居へ、家へ向かった。 結局あの女の人が何処へ行ったのかは分からなかったけれど、今の私にとってそれは小さくて、気にしなくてもいい疑問になっていた。早くパパとママに話したくて、だんだんと歩く速度が上がり、最終的には走り出していた。 多少の不安はもちろんある。 けれど、それ以上に春告鳥という非日常が楽しみで、春が待ち遠しくなった。 ∴ 「憧れとかで春告鳥になったわけじゃなかったけど、きっかけなんてそれで十分だった。終わっちゃうのは寂しいけど、最後まで楽しく歌うから見ててね!」 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ ❀ ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴ ❀ 𝖼𝖺𝗌𝗍 🎀日永 穂乃 cv.日向ひなの https://nana-music.com/users/2284271 ❀ 𝗅𝗒𝗋𝗂𝖼𝗌 「三月がずっと続けばいい」 振り向けなかった ゆめのおわりを なんてことない 言葉を なんでもないような 秘密を まだ おぼえてる どうも上手に笑えないから 羨ましかった わたしも あなたみたいな不器用がよかった 触れてしまいそうな距離でも こころ 飾った やっと見つめた ほんの横顔 群青 風がふいて 静寂 窓をゆらした 急かすみたいに あなたに嘘なんてつかないけど 真実はもっと言えないのさ 三月がずっと続けばいい 叶わなくたって そばにいたいや なんてことない 言葉で なんでもないような 秘密で わたしだけの あなたを探すの 三月がずっと続けばいい さよならまでは 泣きたくないや そっと ひらいた 花びら いっそ このまま いられたら 「いつか」なんて知らず おわれたら それでいいのに ❀ 𝖼𝖺𝗌𝗍 𝖼𝗈𝗆𝗆𝖾𝗇𝗍 穂乃ちゃんお誕生日おめでとう~‼️‼️ 圧倒的な可愛さと、その可愛さを保持するための強さを持ち合わせているあなたは最強の女です。大好きです。 あなたのパートナーになれた時は、誕生日遅めなのね~😌待ちきれない~‼️と思っていたのにもう2月なんですか…??? これも神様の仕業…??? 選曲はGODつきの選曲の中から、私の気持ちと合致する曲を選ばせて頂きました。これから来たる3月が終われば、皆で歌うのもあと少し……それならば3月よ、永遠に終わるな……‼️‼️‼️というオジサン(誰?)の強い意志と、穂乃ちゃんの軽やかな可愛さを意識して歌わせて頂きました! 穂乃ちゃん、今日は美味しいものたくさん食べて春告鳥のみんなとわいわい楽しく過ごしてね❤️ これからもよろしくお願いします✨ ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴ ❀ ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ ❀ 素敵な伴奏をありがとうございました ❀ https://nana-music.com/sounds/05523166 ❀ 𝗍𝖺𝗀 #春告鳥はうたう #日永穂乃からの花便り #三月がずっと続けばいい

0コメント
ロード中