【声劇】深淵のリストランテ
読み手: 台本:砂糖水
【声劇】深淵のリストランテ
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それはゆっくりと深さを増した闇
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街の片隅にひっそりと建ち
看板もホームページもないリストランテ『カニバル』
戦後の時代にひっそりと生まれたこの店は、為政者達を襲った食糧難を救うのみならず
多くのカニバリズム愛好家を生み出した
数十年に渡り人肉愛好家(カニバリスト)に支えられたこの店は、治安の向上と共に
政治家や裏社会の重鎮達と協力して運営され、人知れず表沙汰にはできない“処理”を行って来た
「このリストランテはね…触れることすら許されないどす黒い闇の巣窟…
あなたのような一介の警部なんかが明るみにできる程度の闇など抱えていないんです」
リストランテ地下には、骨格と筋肉の強化のため過剰投与された薬剤により、
高い運動能力と耐久性を得た代わりに知能が低下してしまった改造人間…食品加工部門がより良い肉を生み出すため、造り出したビヨンド・ミートがうごめいている
「あなたと遊ぶにはちょうどいいおもちゃでしょう?
国内の年間行方不明者の数は約8万人
あなたがその中の一人になったとて国民は気にも止めない…
明るい場所でも暗い場所でも国のお偉い方はストレスが多いんだそうです
せいぜい盛り上げてくださいね…あなたの命の全てをかけて…」
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