【二人声劇】傘

「しょうた」『しょうた』

『こりゃ帰れそうにないなぁ〜……』 「あ、先輩お疲れ様です！」 『あー、野田くん、お疲れ〜』 「雷凄いっすね〜……これは当分止みませんよ」 『そうだね。濡れたくないし少し待ってようかな』 「傘持ってないんすか？」 『今日晴れるって天気予報では言ってたからね』 「うわ〜最悪っすね」 『そういう野田くんは？』 「持ってないっす！」 『やっぱり』 「俺もこれじゃ帰れないんで先輩に付き合いますよ！」 『優しい後輩がいてよかった〜』 「棒読みすぎません？(笑)」 『野田くんは雷怖くないの？』 「先輩のが怖いっす」 『なんだって？』 「ははっ、冗談っすよ〜！」 『冗談に聞こえなかったけどね』 「俺は雷割りと平気っすね。」 『へぇ、私も割りと平気かも』 「先輩が雷怖いって騒いでたら意外すぎて笑いますね」 『野田くんって私のこと嫌いなの？』 「いやマジ尊敬してます」 『嘘つけ』 「でもマジで土砂降りっすね……いつ帰れるんすかね……」 『野田くんの家って職場の近くじゃないの？』 「ん？ああ、近いっすね」 『走って帰ればいいのに』 「えー、もう少し止んでからにしますよ」 『そう？』 「先輩っていつもプンスカしてますけど」 『はい？』 「普段は普通っすね」 『当たり前でしょ。というかそんなに怒ってないけど？』 「俺がミスした時はマジで鬼っすよ？」 『ミスする野田くんが悪いの』 「ははっ、まあそうなんすけど」 『はぁー、もう走って駅まで行こうかな』 「いつ止むかわかりませんもんね」 『じゃあ、』 「はい、これ」 『え？』 「使ってください」 『傘持ってたの？！』 「俺は走って帰るんで！お疲れ様でしたー！」 『ちょっ、野田くん？！』 『……なんなのよ』 #環境音 #二人声劇 #声劇 #声劇台本 #ponの台本