声劇「少女と悪魔」
台本:るん太 読み手:たま兄
声劇「少女と悪魔」
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お久しぶりです。俺です。少し人間味がある悪魔になってしまったような気がしますがどうでしょうか?
正真正銘、俺は悪魔だ。
俺がお前を地獄へ連れて逝く。
生きるってのは辛い事の繰り返しだ。
何度も苦しんで苦しんで、やっと幸せになれたと思ったらまたドン底に突き落とされる。
そう考えれば死ぬ方がよっぽど楽だ。
人間ってのは悪魔より酷いもんだぜ。
望んだはずの命を捨てることだって簡単にできる。
珍しくもなんともない、当たり前の人間の姿。
なんて浅はかで我儘で醜くて滑稽なんだろうな。
お前もその犠牲者だろ?
お前の魂が真っ黒だなんて、いつ言った?
純粋で穢れのない真っ白な魂だったから欲しかったんだ。
でも、もういらねぇ。
もしもお前が死んだ時、迎えに来るのは俺じゃない。
お前の魂と同じ、真っ白い羽根を持った天使だ。
だからそれまで、せいぜい辛くて苦しい人生を楽しむんだな。
俺がずっと見ててやるから、いつかくる死を自ら選ぶなよ。
それじゃーな。
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