【声劇台本】猫が嫌い
台本:壬音 飼い主: 猫:累
【声劇台本】猫が嫌い
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なにこの台本めっちゃ好き
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猫が嫌いだ。
不遜な態度で人間を見下してくる。
「僕に不満なんてある訳がないでしょう。
こんなに可愛くて賢くて気高い猫はそう居ないよ?
ほら、構ってあげるから早く撫でなよ。」
猫が嫌いだ。
いつも心を見透かしたように接してくる。
「まーた疲れた顔して、どうせ何か悲しいことでもあったんでしょ。
仕方ないから今日はくっついていてあげるよ。」
猫が嫌いだ。
可愛い顔をしたかと思えば、手のひらを返してツンとする。
「ねぇねぇ、おやつくれるよね?ねー?
……え、何? もう食べ終わったから用はないんだけど。
そんな気分じゃないから触らないでよ。」
猫が嫌いだ。
人の心に猫型の穴を空けて先にいってしまう。
「何をそんなに悲しい顔をしているの。
ちょっと、眠たい、だけ、だよ」
猫というのは、気に入った人間の元に、毛皮を着替えて戻ってくるという。
「当然、僕のこと飼うでしょう?
こんなに可愛くて賢くて気高い猫はそう居ないよ?
ほら、構ってあげるから早く撫でなよ。」
奴らはいつでも我が物顔で、
心を捉えて離さない。
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