芥の部屋は錆色に沈む
こんにちは谷田さん
芥の部屋は錆色に沈む
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どうしてこんなに僕の生活は
朝にだって昼にだって夜にだって
理不尽に苛まれ
どうにもできない
散らかった部屋の隅で
泥水を口に含んでも
「誰が僕を救ってくれるの?」
背後に張り付く視線は
「彼の目がこちらを見ている」
タバコの煙で顔を隠したって
その視線が僕を貫いて
飽き飽きしてんだ
薄汚れたこの生活から救ってくれ
このどうしようもない
日々の傷口から溢れ出した
灰色の夢
これが何者にもなれない
僕らが見ている未来
このままじゃ
どうしようもない僕が
吐き捨てた彼を呪う言葉も
届かぬまま
彼は罰すら
与えてはくれないのさ
この僕の愚かさに
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