【1人声劇】エデン
台本:四いお 語り:お名前
【1人声劇】エデン
- 56
- 2
- 0
「嘘だよ」
溺れてしまう程の眩い光の中で
彼女はそう言って微笑んだ
そうして、僕らは最期に
「さいごに…」
「はぁ…」
「さいご…ねぇ」
(曲入り)
いつからだろうか
幸せを探すことをやめてしまったのは
僕はもう、大人になってしまった
「どこに置いてきたんだろうな」
天使はいなかった
罪も罰も、僕が作り出した幻想で
「最期って、難しいな」
人生は案外どうとでもなった
六畳一間のボロアパートでも、
カップラーメンばかりの生活でも、
僕は今、生きているのだから
「ねぇ、君は一体何処にいるのかな」
「早くきてくれないと」
「僕はきっと」
いつか嘘に巻かれて
塵になってしまうと
「信じてるよ」
コメント
まだコメントがありません