セオ・フィード【後編3】
台本 由季
セオ・フィード【後編3】
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🖥セオ・フィード キャラストーリ【後編3】🖥
セオ・フィード役
〔https://nana-music.com/users/7626901〕
クレアは病室を覗くと、セオがレノに話しかけていた。
セオ「……レノ。親切な人が花をくれたんだ。もう怖いことはない。俺が必ず守るから…レノお願いだ、目を覚ましてくれ……」
レノは目を覚まさない。
セオ「……オリヴァーさんが、事務所に誘ってくれたんだ。しかも、レノも連れて、って。……でも、断ろうと思う。あの人は俺を否定しなかった。……正しいことをしたって言ってくれた。……俺、それだけで十分だ。 嬉しかった。でも、レノが辛いのに、俺だけ笑うなんて不公平だよな。」
セオはレノの頭を撫でる。
セオ「レノ…俺、もう疲れた。」
その時、レノの頬を一筋の涙が伝う。
セオ「……ごめんな。レノ今すぐに楽にしてやるから」
セオは、両手をレノの首に添える。
その時
クレア「やめなさい!」
セオ「……なんで、何で止めるんだよ!!」
クレア「あなたの勝手な都合で唯一の家族を失ってもいいの!?」
セオ「……っ!」
オリヴァー「それも君の選択だ。」
いつの間にかオリヴァーが病室の扉にもたれ掛かっていた。
オリヴァー「でも、妹さんはそれを望んでいるかな。」
セオ「……っ!ごめん、レノ」
セオは泣き崩れる。
オリヴァー「今日は花は持ってないんだね、クレア。」
クレア「っ!」
セオ「……花?」
クレア「……早く目が覚めるといいわね。」
セオ「……ありがとう。あの、俺にも協力させてください」
オリヴァー「歓迎するよ、セオ。これからよろしく。」
セオ「はい!」
これが、セオ・フィードの秘密。妹のレノはどうなったのかは、またの機会に。
では、また会おう。
FIN
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