1人声劇『リピート』籠り唄
悒うつぼ
1人声劇『リピート』籠り唄
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この台本は、結構前に書いたものでしてw
ふと、「今日しか生きない」というフレーズが気になったんです。
今日は明日。昨日は過去。今日は今日。今日は今。
など、今を生きているから明日がある。というのが一般論で、同じ日々を繰り返すと言われますが、本当に同じ日しか無い世界ならば、住人は私達のようにそれが当たり前。今日は今、昨日、明日、過去、未来。というイコールが沢山という…そんな風に考えて見ました!
上手く説明出来てませんが、当時の私が懸命に解説を作ってるのでそちらを時間があれば見てあげてください!
(1番下に解説はあります!)
多少のアレンジ、語尾、言い方 等々の変更は可能です!
男女兼用ですので、一人称や二人称などの変更も可能です!
──台本──
彼らは2人、現れた。
今日が終わる世界を目指して、彼らは生まれて、歩き出した。
彼らは、今日という日が変わらない事に疑問に思った。
「可笑しい」と、単調に思ったけど彼らにとって、この世界が初めてだから、分からないんだろうと聞き流した。
彼らは、何度も何度も今日という日の隙間を探して
消えて、居なくなって、立ち止まって、繰り返して、つまづいて、転んで、また消えた。
彼らのしている事が分からなかった。
単調な景色がどれほど、素晴らしい事か
どれほど、苦しんでも苦しんでも今日が来る
それは、今日しか生きない僕らにとって、「幸せな事なんだよ?」
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『リピート』解説のような蛇足
(※読まなくても読んでも大丈夫ですが、雰囲気で楽しんでくださいねw)
これは、《同じ今日》というものしか生きられない事が普及している。脇役の話。
世界の隙間、それは《明日》を迎えることの出来るモノが、隠されている場所。
今日でしか生きられない者達という訳では無い。
明日になると、どうすれば良いのか分からない恐怖と、不安。
そして、老いること。
誰もが、『明日なんて来なければいいのに』と思う。
でも、今日でしか生きられない世界に行けば、住民のように《今日》という物に執着して、苦しさも何もかもが一緒の事をする事が、望んでいたものなのか
それは、心理上、違うのかもしれない。
明日があるから、生きられる。
明日があるから、死ねる。
明日があるから、見なくなる。……
明日があるから、今日が過去になる。
こんな単純な事の大きさは、測ることは出来ない。
だからこそ、《今日》というものが同じようにくる世界。そう、音楽をリピートするかのように、そんな世界が急になれば、誰が終止符を付けるのか。
それは、まだ誰もいない。
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