夏芙蓉
ドロン
夏芙蓉
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夏芙蓉
ため息が目に見えて震えた街の空気が
夕立を乗せた向日葵に別れを告げてく
街外れ停留所で肩寄せ合う記憶と
同じ場所ただ異なるのは掴む事ない面影
夏が終わる灯が落とされる
散り行く花火に儚い恋を憶わせないでよ
夏が終わる海に還る
今年もまたこの思い出が輝いてた
場所に戻って来てしまう
今しがた通り過ぎた 何事もないかのように
閉じた傘 凌ぐ通り雨 泣いているみたいね 石突き
ただ隣に居られる事が
どれだけ望んでも叶わぬものになるなんて
八月見惚れた季節を
振り解いて永い刹那を生き抜いていた
夏の芙蓉と そう呼ばせて
夏が終わる灯が落とされる
散り行く花火が咲いた跡を夜に残すよ
夏が終わる海に返る
今年もまたこの思い出が輝いてる
紛れもなく強く想える
どれだけ望んでも届かぬ内に消え去ってよ
夏が終わる海に還る
コメント
1件
- ドロンさん ありがとうございます! おかげさまで良い日になりました☺️ オリジナル曲もありがとうございます😊