声劇『熱の消えた残響』【雨企画】
朗読: 艶仁 伴奏: Mieco様 台本: こだぬき
声劇『熱の消えた残響』【雨企画】
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【 俺 】
あなたにもあるかもしれない一面。
本当に大事にしたいものは手から離れていってしまう、人であれ、物であれ。
本当はあなたが誰より泣いているのだという事に気付けないまま、時は流れる。
以下、台本
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今年も 残響が続いている
この水はいつも俺の目の前で大切なものをかっ攫っては、
代わりとばかりに憂鬱な気分を置き去りにしてく
これが全部 熱をもった涙ならいいのに、
そう思う俺の目元は 乾いたまんま
泣けなくなったのは いつからだったか…
いつも隣にいたお前が 人一倍泣き虫だったのは、
俺が泣かないから?
何にせよ、お前はもう どこにも見当たらない
泣き続けるこの空の下で お前以外の何を見つけられるのか
この水滴を見る俺が考えているのは、もう それくらいしかない
今日も 明日も 明後日も
涙を忘れた俺の心に 雨音が、残響する
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伴奏: Mieco 様より 【翠雨の夢】
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