占い師 白無常
(白無常)雨が降った
(占い師)花が散った
ただ染まった頬を想った
僕はずっとバケツ一杯の月光を呑んでる
(占い師)本当なんだ
(白無常)夜みたいで
薄く透明な口触りで
そうなんだ、って笑ってもいいけど
(占い師)声はもうとっくに忘れた
(白無常)想い出も愛も死んだ
(占い師 白無常)風のない海辺を歩いたあの夏へ
(占い師 白無常)僕はさよならが欲しいんだ
(占い師)ただ微睡むような
(白無常)物一つさえ云わないまま
(占い師 白無常)僕は君を待っている
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