1925
最上とわ(cv:愛佳)
1925
- 68
- 11
- 0
👑50↑
本日4/2はBlossoM所属の1年生🌸最上とわのお誕生日です
見た目とは裏腹に大人びた性格をした彼女。彼女の優しく甘い声にぴったりな素敵なサウンドをジャズの雰囲気と共にお楽しみください…♪
【SS】
今日もソレは朝一番に届いた
朝の9時、車のエンジン音が鳴り響き配達員が呼び鈴を鳴らす。みるみるうちに積み上げられていくプレゼントの山。これが私の誕生日のはじまりだ。
1番上の箱に添えられたカードには毎年恒例の同じ言葉
『愛しのとわへ お誕生日おめでとう 父 母 より』
私の両親は祖母曰く、海外で仕事をしているらしい。それは幼い頃からずっとそうで
あまりに忙しく帰れないので私は祖母の家に預けられている。
両親は何年も姿をみてないのでどんな顔をしていたのかも忘れてしまった。
はあ、とため息混じりにカードを手に取る。
多忙なわりに毎年マメにプレゼントを贈ってくれる優しい両親。会いには来れないのにプレゼントは贈るひどい両親。当の娘は顔すらも忘れてしまったのに。
『父と…母に会いたいな……』
しん―と静まり返った自室で独り、ぽつりと呟いた
。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚
幼少の頃、駄々を捏ねたことがある。
誕生日は家族で祝うものだと当時の友人から聞かされ、私も家族皆で誕生日をお祝いしたいと祖母にせがんだ。
受け入れてもらうまで暴れ、地団駄を踏み、仕舞いにはしがみついて泣き、祖母を困らせたものだ。
『なんでぱぱとままにあえないの?とわがわるいこだから?わがままいうから?ばぁばをこまらすから?』
困ったように眉尻を下げながら祖母は優しく返した。
『あんたのお父さんとお母さんは遠い空の向こうにいるから、会うのはむずかしいんだよ。代わりにはならないかもしれないけれど、毎年プレゼントを贈るからお父さんとお母さんだと思って欲しいんだとよ。』
。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。
そして今年も特にいつもと変わらない日常のように誕生日を過ごす。
祖母の炊いた赤飯を食べ、デザートにケーキ代わりの団子を2人で食べる。そして寝る前に亡くなった祖父と祖母の親族らしい2人にまた1つ年を重ね成長したことを話して手を合わせるのだ。
いつも優しい祖母の声色もこの日は特に柔らかくなる。仏壇の前に座り、私がまた1年大病もなく健康でいたこと、祖父とその親族に見守ってくれてありがとう、この1年もまたよろしく。という感謝の言葉を、本当に写真の人物と話しているかのように語りかける。祖母の真似をして線香をあげる。くゆる独特な香りに乗せてありがとう。今年もよろしくお願いします。と語った。
ー彼女の後ろでは密かにじんわりと涙を浮かべる祖母がいた。―
【歌詞】
いたいけなモーション
振り切れるテンション
意外、意外 いけるものね
繰り返す問答 答えなら無用
嫌い、嫌い縛らないで
ひとりぼっちの「ぼっち」を押すの
やめて、よしての妄想で
買えないものなどないのです
転じて言えば何物にも
値段をつけて売るのです
尊徳の感情はないの
#ラブライブブロッサム #最上とわ生誕祭2021 #1925
コメント
まだコメントがありません